表題の通りである。
会社のコニカミノルタのリースプリンタ。カセット4段のあのデッカイやつだ。
それがエラーを吐き出していた。
廃棄トナーボックスがうんたらぴー
と。
それを見た修理業者I氏が、恐らく近くにいたサービス二課パート社員T氏に、これどうすりゃええんや、と声をかけた模様。
そしてなんのこっちゃだったT氏が、我輩を呼び、我輩は適当にやりゃどうにかなるやろ状態でガイド通りに前面のドアを開け、いかに廃棄トナーボックスを交換せずにエラー解除できるかを考えた。
そう、交換するという正規の手順を無視しようとしたのだ。この思考の時点で間違っているのである。
もうマジでここから先アホなことしかしないので、怒りを鎮めて目を通してほしい。
まず、プリンタが、おっ、交換したな(^o^)と、勘違いしてくれるんじゃないかと期待し、廃棄トナーボックスを一旦外し、装着し直した。
トナーカートリッジなら取り出して嵌め直せば誤魔化しが効く。あれと同じ感覚だったのだ。
だがエラーは解除できない。
おかしいなと思った我輩はもう一度ゆっくり試した。
やはりエラーは解除できない。
つかこの時点で気づくべきだったんだよな。廃棄トナーボックスって、インクジェットで言う廃インク吸収パッドと同じだって。「廃」って文字読みゃなんとなく分かるやろ…。普通に満杯ならもう交換以外方法無いって…。
我輩はそれでも交換しない方法を模索した。
そして、
トナーカートリッジなら振るよな(^o^)
と言う感覚で、それを、持ち上げ、
振った。
I氏の「あっ!」という声と同時に、物凄い勢いで、粒子の細かいほぼ黒、たまに黄、ピンク、青、な粉が吹き出し、我輩と目の前にいたT氏にかかり、床に大量にこぼれた。
というわけである。
ちなみに廃棄トナーボックスには、傾けるな、と書いてあった。
全然読んでなかった。
修理業者I氏は読んでいたので慌てて止めようとしたが間に合わなかったとのことだった。I氏…外から帰ってきてただ印刷しようとしただけで、この大惨事に巻き込まれ…言葉が無い。
その後は、その時まだいたメンバーが総出で掃除を手伝ってくれ、一旦事務所内はキレイになったが、めちゃくちゃ人の時間を奪ったしずっと謝るしかなかった(まだ帰るつもりなかったんで大丈夫ですよとか、学生時代の掃除思い出して楽しかったとかとんでもなく出来のいいフォローの言葉を言ってくれる後輩、バイト生たちであった。情けなさありがたさ申し訳なさで、内心泣いたわ…)。
加えて自分は良いのだが(たまたま黒のカーディガンを年中着る人間だからってのもある)、白い制服を着ていたT氏にはとんでもないことをしてしまい自己嫌悪である。
服についた分は本来専用の掃除機で吸い(専用じゃないと粉が細かすぎて故障、粉塵爆発リスク)、出来るだけ振って飛ばし、熱で吸着するため湯は使わず水とブラシで落とさねばならんらしいな。あとデスクとかに染み付いた汚れは除光液とかで落ちるんだと。服も色ついてないやつならそれでいけるんかな。
とはいえ、専用掃除機なんて無いのでT氏にぶちまけてしまったものはダイソンの掃除機で吸った。それしかなかった。サイクロン式の掃除機で吸うとかヤバそうだがマジでそんなことを言ってられん。
で、ある程度吸ったが、顔にも少し(マスクのおかげ)かけてしまっていたので、その顔や腕を洗うときに水で濡れてしまった服部分は染み込んだ感じになっており全然無理だった。
T氏が帰ったあと。
我輩も最後に自分を掃除機で吸い、あとは途中めんどくなって諦めて、掃除機を可能な限り掃除、更にゴミ箱周辺に散ったトナーを拭き取り、最後にまた礼を言って退社。
家に帰って風呂場に服を全部投げ洗ったのだが、
中から着ていた白いシャツに関しては、生地が傷むとかそっちのけで、服を持ちシャワーからの流水に当てながら、風呂場用の目地を洗うやつでガシガシこすったら、カーディガンを着ても見える範囲の襟部分は落ちた(水吸って服が重くなる中長時間持ち上げるのが結構キツかった)。が、袖などは薄っすら汚れたまま無理だった。
黒のズボンは黒いからわからんし、黒のカーディガンも黒いからわからん。
しかもこれらに関しては、水を黒く汚しても、トナーが落ちてるんだか色落ちしてんだか分からんのだ。なのである程度適当にやって終わった。
最後に、制服。全員社内では量販の制服を着ているんだが、その制服にかかった分はマジで落ちなかった。ので、諦めて注文することにした。落とし方をネットで調べたときに服の素材によるとはあったが、やっぱそうなんだろう。
あとウタマロ石鹸、マジックリン、オキシクリーンが出てきたが、ウタマロ石鹸は多かったな。まあ家にはどれも無いので我輩は水オンリーだったが。ハイターは無理そうと思いつつ試したがやっぱ無理だった。
厄介だったのは手の汚れだ。
我輩はぶちまけた張本人なので、手が恐ろしく汚れて真っ黒だった。
これがまあ落ちない。毛穴とかに入るほどの細かさなんだろうか。
カーディガンを通して腕に付着した分は、毛穴に沿って点々と濃く黒い汚れになっていたし、とにかくこするしかなかった(石鹸などは意味がないらしく、研磨剤が入った歯磨き粉が本来いいかもしれんが我輩は目地用ブラシで手も擦った。爪の周りの真っ黒さはもう片方の手の爪で擦ったほうが落ちた。あと歯ブラシでは硬さが足りず落ちない)。
で、めっちゃ疲れたのでさっきまで床で寝ていた。
これまで確かに我輩は、書かれていることを読まず失敗し、あとから苦労することがちょいちょいあった。そういう性格だと自覚はあった。
その厄介は基本的に自分だけが被っていたし、人に迷惑かけるもんちゃうから〜の意識で、正直なところあまり気にしていなかったと思う。
それが今回とんでもない規模の大迷惑である。特にT氏にはマジでなんてことをしたんだとしか言えない。
もうこれからはマジでちゃんと読もうと思った。この性格を治さねば。今度何をしでかすか分からん。まず見える範囲の文字はちゃんと読む。読まずにすぐ行動しない。文字がないか確認する。自惚れんな。
しかも取説見るまでもなく書かれている注意書きは…いやなんで読まなかったんだよアホ!!救いようも無いな!!!!
今回それでも非常に運が良かったのは、相手の服が制服で私服とかじゃなかった事に加えて、
あんなに舞い上がらせたのに、トナーがT氏の目に入らなかったこと。
本当にこれだけは運が良かった。目に入っていたらマジで傷害ものである。服のトナー吸い取ってる場合じゃない。こんなん書くことも出来なかった。
目に入らなくて、避けてくれてありがとう。
制服、そして道具入れのようなもの、ハンカチを、めちゃくちゃに汚してしまい本当に申し訳ない…。
という意味でT氏には何かお詫びの品を渡そうと思っている。
もちろん形に残らんもの、いい食べ物とかだ。消費できない物をお詫びに貰うとその度思い出してヤバいし、そもそも形に残るもので欲しいものとかよくわからんからな(目に入らなかった不幸中の幸いを考えれば本来の対価ダイソンレベルかもしれんが…)。
いい食べ物と言えば北野エースと成城石井しか思い浮かばんので、とりあえずあとで近くの北野エースに行ってくる。