ボロボロ皇帝のボロ切れと塊

ボロボロ皇帝が悪態、嫌み、好み、何でも己の視点だけで自由に吐く「偏」な場所。たまにExcel、家電、音楽等についても好きに吐いてる。

ボロボロ皇帝が悪態、嫌み、好み、何でも己の視点だけで自由に吐く「偏」な場所。
Excel、家電、音楽、ゲームイラスト小説映画、性癖について等、何でも好きに吐いてる。

どうでも良いかもしれんが背景色変わっていくの見てくれ。
更にどうでも良いかもしれんがアイコンが息してるの見てくれ。


我輩は何にも制約されない身、
「耐えぬ」事を恐れないと決めたのだ!
我輩は好きなときに悪態をつく!
妬み僻み嫉みを背負い、
マイナーだろうが邪道だろうが
我輩は我輩の道を行く!
好きなものは懸命で不器用な諸君,
嫌いなものは器用で完璧を気取った奴らだ。
         

路地裏で通り魔と鉢合わせたらほぼ詰んだも同然なんやな、と悟った話。

 

 

我輩がほぼ毎日イヤイヤ出社している職場の社員専用駐車場は、基本的に屋上側となっている。

だが、我輩が普段駐めているのは1階の駐車場

理由は、我輩の出社時間である午後、屋上はほぼ満車で駐められないため…いや、今思い出したが、それでも頑張って駐めていたんだよな。

 

 

確か、きっかけは去年か一昨年頃。

 

いつものように空きの無い駐車場でキレそうになっていた我輩は、駐車スペースではないが非常にちょうどいい消火栓スペースを発見。ギリ入るかどうかのそこへ、そのとき確かに天才的技術違和感無く車を収めた我輩は、内心で自画自賛しながら、ここは我輩の専用スペースだ!とか思いつつ、その日以降、空きがなければそこへ(たまに取られていることもあったが)駐める日々を繰り返していた。

が、ある日、普通に警備から注意される羽目にもう屋上になんか駐めねーよ!という強い意志のもと、1階駐車場へと駐めるようになった…

というのが、事のあらましである。

そもそも屋上へは本社の人間も駐めており、明らかに許容量を超えている。それでも正しく駐めろって、無理言うなって話だ。本社勢は本社だけに駐めろ、こっち来んな、足りねぇなら別で契約駐車場でも借りろ。そうしない会社が悪い。我輩は悪くない。

 

でまあそんなわけで、1階に駐めているわけだが、社員通用口へ行くまでの経路が屋上よりも遠いなど、慣れはしたもののちょっとした弊害はある。

細かく説明すると、いったん敷地外に出て、職場建物の外周をグルッと半周(まではいかんが)するように歩くわけだな。

図にすると…

わかりにくいがこんな感じ。赤い矢印の通りに行くと、社員通用口である。

 

やや遠い以外にも、寒いときはちょっと嫌になるが、それも慣れた。つか屋上も寒いときは似たようなもんだしな。

屋上で駐められるか駐められないかと無駄にグルグル回って、正しい空きスペースを探すことに時間をかけるより、断然確実な1階がいい。

 

んで、上記の図の通り、路地裏なんかも通りながら日々出退社するわけだが、本日はそんな路地裏の話である。

 

先日。

いつもどおり退社し、1階駐車場へと向かっていたときのこと

 

路地裏を普通にトロい感じで歩いていた我輩。

通常我輩が歩いているその道は、ほとんど誰も通らず、更に夜ともなればほぼ無人であることがほとんどであるが、その日は違った

 

我輩よりも結構先の方に、人がいるような気がする

それに気づいたのは、大体路地裏中間に差しかかった頃だった。

その人物は急に、くるっと振り向き

なぜかこちらにダッシュしてくるではないか!!!!

 

え、なになに、怖ッ…

とか思ってる内にも、我輩とその謎の走者の距離はみるみる縮まっていく

何度も言うが、路地裏である。

路地裏で一本道で、道幅自体も狭く、

このとき我輩は、あ、終わるかも、と思った。

通り魔だったら絶対逃げられるわけがない、と。

 

当然、通り魔じゃ無い可能性はある社内の人間かも知れない。そっちの方が確率高いだろう。まあ世の中わけ分からんから確率もクソも無いが。

ただ、こんな遅い時間に退社、しかも我輩と同じく1階に駐めてる人間なんてそういないわけで、やはり通り魔…

 

どうやって身を庇えば良いのか、そもそも周囲には何も無い

我輩も方向転換し一緒に走れば良いか?

いやそれはそれで通り魔じゃ無かったときに普通に恥ずかしい

恥と引き換えに死ぬのか?

いやそんな問題では無く、走ってもこれは追いつかれる。

右は、フェンス。フェンスを乗り越えたら右は別の敷地だ。それくらいなら出来るかも知れない。

いやでもやっぱりもしかしたら社内の人間かも知れないその可能性は拭えないわけで、いきなりフェンス乗り越えていったらそれはそれで――

 

十数秒のうちにこれらを一気に考えた。そして我輩は、考えながら結局前へと歩き続けていたこの走者が通り魔なら、我輩は分かっておきながら通り魔に向かっていくアホである。だが、それしか出来ないのが我輩であった。なので我輩は通り魔と路地裏で鉢合わせたら死ぬだろう。

 

とうとう謎の走者が我輩の目の前まで来た。全然顔も見えない。なぜならば暗いから。

 

そして彼は我輩を、

 

 

サッとよけてワキを擦り抜けざま、

 

「おつかれさまです…っ!」

 

そう言って去って行った。挨拶を返す事は出来なかった。多分。あんま覚えていない。

 

 

ああ、死なんで済んだわ。

 

そう胸をなで下ろし、変わらぬトロいスピードで前へと歩き続けた。ボンネットが軽く凹んでいる車へと向かって。

 

 

まあでも本物と遭遇したら詰みだな。

そのときは諦めるしか無いのだろう。

遭わないことを祈るとしよう。