Googleの利益のほとんどは検索エンジン経由の広告、ってのはすでに広く知られているだろう。
そんな検索エンジンが、ChatGPTやらの登場から現在の地位を揺るがされ、もう廃れていくんや、ヌフハハハハ!って話も最近はよく聞く。
だが、仮にそうなるとして、一体どうやってGoogleは利益を確保するんだろうか。そしてサイトやらブログやら運営し、広告収入を得ている人間は一体…
と思って、ちょっとGoogleの気持ちになって考えてみた。
なるほど。
これは…
対話型AIの回答にまるごと広告が含まれる時代到来だな!?
もう正直これしかない。ちなみにチャットの横に広告表示とかはすでにbingがやろうとしているって話が出ていた。いやいやそんな生ぬるい。回答で広告生成がベターやろ!
広告主は、人の集まるところに宣伝費をかけたいわけである。人がいてこそ金は落ちるのだから当然だ。
つまり、人々の流れが対話型AIへ集中するのであれば、それを開発している運営陣は、さあさあ、ここに金払ったらAIの回答にお前らの広告混ぜてあげまっせ!とするは当然。そこには小さく注釈付きでスポンサードリンクとか書かれるんだろうか。adsとか。まあ知らんが、とにかくこれしかない。
YouTubeに広告が含まれるのも人々が見るからだ。
人々が対話型AIとのお喋りを好み、それが検索エンジンを超え、情報収集の主たるツールとなるのであれば、AIの回答に広告をぶち込むしかないのである。
…とか思ったら、
既にBingがやっていた。
まあつまりいくつかの広告表示フォーマットがあるようで、回答タイプも既に組み込んでいるようである。おっそろしいぜ…。
そして、広告収入はなんちゃらパートナーと分け合うで、とかなんとか、まあこれは実働してるか知らんが、そういうことを言ってるらしい。収益判定はなんか結局リンクは踏む系だったかな。ようわからんが。うーん…。
なんだかなぁ。
そのAIの回答に利用された引用元であるサイト、ブログ諸々は、回答に利用された回数に応じて収入を得られるべき、じゃなかろうか。マジで。そうだ、これしかない。
リンクを踏まれたら、とか、そんな呑気なこと言ってられん。回答に使った時点でそれは出典料を払えである。
この引用元のおかげでAIが成り立ち、そこに人が集中し、且つ、それを鮮度高くリアルタイムに反映させ、ナマ物として扱うのならなおさらだ。常に最新の情報を提供する、それは提供元が無いと叶わないはずだ。必要なら金払えなのである。
これら引用元のおかげさまで、AI利用者は増加、賑わい、広告主は金を払う価値があると見るのだからな。
あとちょっと気になったのは、AIの回答アルゴリズムも悪用した汚いやり口で自社宣伝するところが増える可能性だ。
例えばの話。
いかにして広告費を払わずに自社宣伝を、行うか、考える人、企業は確実にあるだろう。
人目につくことが最重要課題であり、人々は皆AIを見ている…。そしてそのAIの回答は、Webページをクローリングして得たもの、その中でも、コンテンツとして優良扱いで上位にあるページの引用だったり最も平均的(中間層で多数派)な内容の模倣…
そうだ!
AI利用者のチャット上位ワードと自社を絡めたコンテンツをAIで大量生成して、AIの回答に自社宣伝内容を反映させよう!
とまあそんな感じで、無茶苦茶な内容で作成されたゴミコンテンツを数の暴力で圧し上げ、それを数の分だけ模範例として認識してしまったAIは、そのゴミコンテンツの内容を引用し回答として出力、ネットは昔のアフィサイト事情さながらに荒れる、と。
無いとは言えない未来じゃなかろうか。
まあこれは、コンテンツの質を判定するAIアルゴリズムの精度を上げるしかないってことだろうし、普通にそこも対策は考えてる、はずだよな。クソコンテンツ引用回避だ。
にしても、ひらめいた!とか思った広告回答生成が、既にBingで使われているとは。そりゃそう…か。だが、ちょっとどころかだいぶ鬱陶しいな。
正直回答で広告生成されるのと、web検索で広告が目に入るのとで言ったら、後者のほうが個人的にはマシだ。いくらレスポンスが早かろうと返答待ちってのはちょっとめんどい、その上回答が広告だったと知ったら、怒りで発狂ものである。待ち時間が無い分web検索で広告のほうが、マシに感じるのだ。慣れの問題かもしれんが…。
※そういやBardは回答生成クソ早かったな。まあでもそれでもだ、回答に広告が紛れてるのは鬱陶しい。セールスマンと話してるのと大差ないじゃないか。サポートAIに急にセールスマン人格が憑依した、みたいな。
まあ何はともあれ、どうなるかは不明だが。
我々が生き残れますように。
アーメン。