ボロボロ皇帝のボロ切れと塊

ボロボロ皇帝が悪態、嫌み、好み、何でも己の視点だけで自由に吐く「偏」な場所。たまにExcel、家電、音楽等についても好きに吐いてる。

ボロボロ皇帝が悪態、嫌み、好み、何でも己の視点だけで自由に吐く「偏」な場所。
Excel、家電、音楽、ゲームイラスト小説映画、性癖について等、何でも好きに吐いてる。

どうでも良いかもしれんが背景色変わっていくの見てくれ。
更にどうでも良いかもしれんがアイコンが息してるの見てくれ。


我輩は何にも制約されない身、
「耐えぬ」事を恐れないと決めたのだ!
我輩は好きなときに悪態をつく!
妬み僻み嫉みを背負い、
マイナーだろうが邪道だろうが
我輩は我輩の道を行く!
好きなものは懸命で不器用な諸君,
嫌いなものは器用で完璧を気取った奴らだ。
         

【ついに!】サブスク型素材屋が画像生成AIをユーザーに提供→学習元画像提供クリエイターにロイヤリティ支払い〜流れ読んだ現状の得策〜

 

過去、

こちらの記事や、

こちらの記事でも何度か言及している、

AIとクリエイターと生成者、サブスク関係が一番ベストでは、という理想の未来構想の件。

理想の未来構想の詳細:上記記事1つ目でも言ってることだが、mimicを見て感じたことであるのでmimicサブスク型という言葉が一番わかりやすいだろう(もしくはDream Boothサブスク型)。

例として、

Aというクリエイター学習素材としてAI技術提供サービスBに画像を登録

Aの作風を模倣する画像生成AIが生まれる

 →Aの作風で画像を生成したい人CBサブスク契約する

  →CA模倣生成AI画像を生成する度に作者となるA自動的に使用料が支払われていく

みたいな感じだな。

 

んで、

 

マジでこんなサービス出たら新たな形としてのイラスト特化型クラウドソーシングとか、素材屋くらいにはウケそうだけどなぁ…

しかも利用者と提供者が明確だから支払いに関する不審感をクリエイターに抱かせることもなさそうだし(´・ω・`)

 

と思っていたところ。

 

昨日頃まさに、サブスク型ストックフォト(写真素材提供)サービス大手のShutterstockが、DALL-E開発元のOpenAIと提携し、Shutterstock利用者がAIによる画像生成を行えるサービスを始めようとしていることを発表した。

 

発表内容はこのへん↓

Shutterstock to integrate OpenAI's DALL-E 2 and launch fund for contributor artists • TechCrunch

 

ざっくり説明すると、

ShutterstockはAI学習にとって重要な質の高い写真素材をOpenAIへ提供、OpenAIはAI技術をShutterstockへ提供し、そしてShutterstockは学習用素材提供者、すなわち学習元画像の作者へ使用料を支払うとのこと。

ちょうどShutterstockはサブスク型であるし、我輩の想像に近い部分がある。

 

まだ詳細は不明だが、学習は基本1枚1回でも1回支払ってハイ終わりとなったら作者も当然ブチギレ案件だろうし、ロイヤリティという表現にもなっている事から、学習に使ったらという条件ではなく、そのサービスの利用状況に応じた分配何%かが支払われるといった感じになるのではないかと思ってはいる。

テキストから生成だし、テキストに一致したタグからどの画像群を引っ張って生成されたか、だとか、そういうので何回使用されたかが明確に分かるシステムでもあるんだろうな多分。無けりゃどうすんねんって話だし。

提供者(クリエイター)も、どの画像が何回使われたか目でわかるのであれば、利用者に好まれる傾向の画像を提供することでロイヤリティを増やす、という素材登録と同様の戦略を取りやすいし、互いにとっていい仕組みになりそうだがな。

またShutterstockは、そのDALL-E技術による自社画像生成AIサービスで生成した画像に関しては販売可とするようだ(それ以外のAIで生成されたものは当たり前だがNG)。

 

とまあこんな感じで、Shutterstockは権利を侵害せず利益を補償する作者にとっての新たな収入源を目指しているとのことだが、それでも上記に載せた英語記事の方では「利用されることに対する作者の許諾は?AI学習への貢献者になるとの作者の同意は?」などと疑問視する声もある。

言いたいことは分からんでもないが、止まらない進歩で、透かし有りの写真素材含め、既にネット上に転がるあらゆる画像が様々なAIに学習用として使われているのが現実である。法整備を進めるのも重要だが、それこそ世界的な話。情勢ですら悪いのに、そんなの実際にはまだまだ先だろう

 

ならば、今の状況で出来うる可能な限りの術を探さねば。早急に画像提供者の利益を損なわないよう、確保できるように手を打たねばならない。

その上で、守りの姿勢のみではなく時代の流れを察知し素早い判断で自社サービスにAIを取り込んだShutterstockの行動は、個人的には好感が持てたし断然アリだと思った。

 

 

ちなみにShutterstockとDALL-E開発元のOpenAIの業務提携自体は今回初ではなく既に2021年時点で、OpenAIは、DALL-Eの学習用素材としてShutterstockの画像使うためのライセンスを、Shutterstockとの提携の上で得ていたらしい。

完全にパートナーシップだな。

今回は提携の幅を広げた、という事になるんだと。

他サービスが、AI生成画像の禁止を取り決めたりもする中で、斬新な試みである。

 

ただまあ、Shutterstock上から普通に素材を選ぶ立場として考えるなら、特に写真に関しては、AI製か人間製か明確に分かるほうがいいな。これは感情論ではなく、用途としての問題だ。

というのも、写真を写真として使う場合においては、AI生成物を避けたいことも少なくない。リアルとの乖離が無ければまあ良いんだが、ならば人間製でフィルタリングできる方が手っ取り早く選定できるじゃないか。

そのへんどうなっているかが気になるところではある。

…まあ別にShutterstockの画像を使うことって特に無いけどな。

 

 

そんなわけで、企業それぞれのAIとの向き合い方、面白いな、という話であった。