コロナになって社員全員朝出勤という地獄の会議はなくなった。コロナの貢献といえば、地獄会議を消滅させたこと(と、式という式に参列しなくて済むようになったこと)ぐらいのもんであるが、その代わりに小規模会議が行われるようになった。多分去年冬ぐらいから。
以前にもお伝えしたが、我社はリモートワーク(在宅ワーク)が出来ない。
システム上、業務の関係上でも即リモートにするにはなかなかムリがあるし、社内ネットワークから切り離して業務を可能にするだけのセキュリティ含む環境面を構築するのにも、更に全員分の端末を揃えるのにも金がかかるからだったりするんだろうが、まあ多分一生できない。
そんなわけで、
一応契約している業者などには事務所内に入る人間は少人数に制限をと伝えたりなんやかんやしつつ、社員パートバイトなどは全員普通に出勤してその場にいる。
なので小規模会議も、そのまま集まるほうが手っ取り早いというか、どうせリモートにしても己の席の前には透明フィルム越しに人がいるしというわけかは知らんが、このように↓
アクリル板でそれぞれ仕切ったテーブルに3,4人ほどの人数が集まっての、対面会議が行われている。
今日がその小規模会議の日だった。
我輩忙しいんだから無しにならんかなぁ、それか勝手にやって終わってくれんかなとか思ってたら、わざわざ待っていやがった。
遅れてとりあえずすみませんと言って座ると、所長は「いえいえ〜、いま、人生ってなんだ、生きるってなんだって話してました〜(^o^)」とか言う。「哲学ですね…」と返しておいた。
それから所長の生きるとはという話の延長線が始まり、所長自分でも言うけどマジでお喋りだよなぁと感心しながら、数分後本題に入ったのだが。
手元には、
先月の議題
今月の議題
と書かれた所長が毎月作成するざっくり書かれた紙(アジェンダっつうのか？知らんわ！)。
そしてその議題の中身は半分既視感、半分どうでもいいこと、1割くらい報告必要そうだね、といったものである。
ちなみに我輩は毎月は参加していない。月の第○○曜日とか決まってるのだが、休日は準社員に任せている。たまにあえて休みにすることもある。あんまり参加しないと怪しまれるので2ヶ月に一度かそれ以上ぐらいのペースでは参加している。
毎月参加したところで意味なさそうだし、既視感議題なんか多分半年ぐらい前から似たような話をしているのだ。会議で話しあうより、まともに手つけて報告すべき段階だと思うのだが、他課のことだし他課の社員が動かないならどうでもいいやと思ってスルーしている。
まあ恐らく、この会議に特別な意味はない。会議は半分建前で、実際には、元気ですか？みたいな各々の調子確認みたいなもんなんだろう(所長にとっての)。
そういうことを思っているので我輩はほぼ手ぶら参加。
そして訊かれたこととか、とりあえず言っておきたいことだけバーっと言って、言ったとて意味ないんだろうなと思いながら今日も会議の内容は脳から抜けていく。
そういや、コロナ前の毎月早朝の地獄社員会議もそうだった。クッソ意味ねぇじゃんと思ってたんだった。資料12ぐらい作って使いまわしてもバレねぇんじゃね？とか思っていたほどである。だって恐ろしいことに、我輩の資料と、我輩の前に(数年前)この課にいたつまり先人達の資料、なかなかテーマが酷似していたのだ(古いデータ漁ってて気づいた)。
我輩は異動してきて、誰も相談できるやつなどおらず、ひとり考え、気づいたぞ！とテーマを決め、その古い資料など全く見てすらおらずに作ったのに、結局同じ話をしている。つまり行き着くところは同じ。時代繰り返しすぎ。
やっぱ会議ってやつは意味がない。
小規模になっただけマシだと思おう。
それより所長が「俺は色んな人と接しないといけないからもうコロナが中にいるかも、眠ってるかも、俺は危険、あは(^o^)」とか言うの聞いて、もう喋んなと思ったが、一応パーテーションで仕切って最初と最後アルコール拭きもしてるから大丈夫だろう。大丈夫じゃなかったら労災だ。
