ときに己の用いる言葉に対し、ホンマにこれで正しいんか…?と疑念を抱くことがある。
例えば「なさそう」「なそう」とかな。これマジでしょっちゅう調べるからChromeでブクマしてんだが、何回調べても使い分けの法則を忘れる。
ちなみにこのページ↓
「なそう」と「なさそう」の使い分け | 株式会社グッドクロス
動詞の否定は基本「なそう」、ようわからんくなってきたら、
直前に「は」や「が」を入れても不自然でない場合だけ「なさそうだ」と言えると覚えましょう。
とのことである。
この使い分け方でいくと、舐めなそう、舐めなさそうの場合、
「は」を入れた、舐め「は」なさそう、では文章が成り立たないので、舐めなそうが正解、ということになるんだろう。多分。
上記のページによる説明は、簡潔であり、且つ、これ以上にないほど分かりやすい。
だが忘れる。ここに書くことで忘れないようにと考えているが忘れそう。
そしてこれに「られ」が入ってくるともっとワケわからんくなる。可能か受け身か敬語か、みたいな。大混乱である。
もう最近は完璧に遣おうとすることは諦めたではあるが。
で、まあ表題の件。
これに関して、我輩は己を疑いもしなかった。
むしろ、お声がけ、と見るたびに、
おこえかけ、やろ。がけってキモいとこで濁らせんなよ。
とすら思っていた。
自分の耳に気持ちいい語感こそが正義だと、もうすっかり自分が正しいと思いこんでいたのである。
なーにがお声がけだよ、間違ってんぞ(^o^)
と…。
そして実際、口でも、お声かけ、と言ってた。まあ文面だとお声掛けになってたかもしれんが、とにかく、お声かけが絶対正しいと思い続けていた、本日までは。
なぜ急に、己の過ちに気づいてしまったか。
それは、お声がけ、という単語を見る頻度が増えたような気がしたからである。
我輩の耳、我輩の脳みそはお声がけ、と見聞きすると、本能的に拒絶したくなるため(語感が気に食わんというだけ)、必ずそこで引っかかってしまうのだ。
その回数が増えた結果が、
なんか最近誤用多くね?
である。
そして、違和感を覚えた。
こんなに誤用者多いってあり得る?誤用が浸透して扱い変わったパターンなのか?
気づいたら検索していた。
お声かけ お声がけ
である。
すると、
我輩は絶句した。
間違ってたのは己だと、己がアホだったのだと、信じてやまない語感が、実は誤りだったのだと、一瞬にして全てを悟るほどに、お声かけは誤用であったのだ。
※なんか知らんが連濁とか言うらしい、訓読みが続いたら濁るとか?ハ?
しかも、これに関してはどのサイトでも誤りとして扱われており、ほぼ擁護されていない。
つまり現状では誤用確定で、誤用から徐々に市民権得たタイプですらないわけだ。最悪である。こんなに(個人的には)耳馴染みいいのに…。
我輩が広めてあげたいぐらいだが、力が足りぬ。スマンな、「お声かけ」よ。我輩はお主を諦めるしかないようだ…(つっても癖でおこえかけって言ってしまいそうだが)。
ちなみに声かけは声かけでいいんだと、声がけではなく。どういうこと?じゃあお声かけで良いじゃん。何なんマジで日本語わけ分からんわ。
そんなこんなで声声声という文字を見すぎて、久々に漢字のゲシュタルト崩壊が起きた今日この頃であった。