①はこちら↓
まだの諸君は①からどうぞである。
一応 、昨日までの状況をざっと説明しよう。
熱狂的ファンの陰謀によって、電極をつけられ廃墟に放置された我輩。
彼が、音に引き寄せられてやってくる我輩の熱狂的ファン↓
我輩を執拗に追いかけ回し、見つけると猛ダッシュで熱い抱擁と接吻をしてくる。
目がないので確かに音だけが頼りな模様。我輩の立てる物音ひとつにこんなにも敏感になって走ってくるというのは、よくよく考えれば犬のようで愛らしいかもしれない。
だが、彼の歯は赤黒き鮫歯。ベロチューしたが最後、舌を噛みちぎられて生死が危うい。彼にその気があろうと無かろうと、我輩の生命は危険にさらされているのだ。
ちなみに彼の子分にはうんこと白子がおり、うんこも白子も我輩にぶつかってきて動きを封じようとする。ソレもすべて熱狂的ファンの願いを叶えるべく、と言えよう。
というわけで、舌突っ込まれる前に廃墟から脱出すべく、我輩は空き缶を持って走り回っている。
そして、廃墟内の部屋を探索中、跳ね回るうんこと白子の接近する音に気づき、慌てて空き缶を投げるも、
狙った位置(部屋の外)を外し、空き缶が部屋の中に跳ね返ってきて、わたしはこーこーにいーるーよーと、ただ音を立てて知らせてしまったまでが昨日の状況だ。
さて…
もう、どう考えても我輩の存在を知らしめてしまっている。
入り口は1つだし、うんこと白子の音は聞こえるし、コレは大変マズい。
こうなったら、入り口に張っておいて、アイツらが入ってきた瞬間、隙を突いて外に出る、以外方法が無いのでは?
ま、どうせうんこも白子も攻撃力弱いしな。
体当たりで突っ切ればイケるだろ!!
ということで入り口で待機し入ってくるのを待って…
真っ直ぐ入り口めがけて突っ走る!!!
ああああああああああああ(((((^O^)))))!!!!!!
出待ちしてやがったのかお前!!!!!!!
中に入ってくるんではなく、あえて出てきたところを捕まえるなんて意地汚いぞ!!
残機2つになった我輩。
探索はまだ終わっていないが、2度も無理強いをされ、さすがに傷心している上、どう考えても満身創痍状態である。
フラフラとした状態で歩き回っていれば、木で出来たヒロミが20分で作りそうなベンチに何かがあるのに気づく。
近づいてみた。
すると誰からともなく…
怪我はしていません
じゃねえよ!!誰が決めてんだよ!怪我だらけだわ!二回死んで怪我してねえわけねーだろが!!
多分包帯と思われるそれすら使わせてもらえない。現実とはなんと酷なのだろう…。
まあ仕方が無い。
命が4つあっただけ幸せもんだと思うことにしよう。そうじゃないと脱出なんてやってらんねーよな。
それから近くのロッカーを見て、未実施だったロッカーの中に隠れる、を試してみようとした(前回ロッカー開けたときは、うんこと白子との衝突事故でパニクったため)。
が、
なんだよ!!!全然入れねーじゃねーか!!!!
この!!!見かけ倒しめ!!!!!
(※ロッカーは人体が入るものではありません。)
ロッカーに入れると(勝手に)思っていたのに入れなかったことで、ベッド下以外隠れ場所がないことに気づく。廊下で見つかったら大変だなぁ…。
そんなことを思いながら歩き進め、未探索の新しい部屋に入った。
お?
銃だ!!!
形状的にアサルトライフルっぽいぞ!!これでやっと丸腰じゃなくなった!!
ずっと空き缶とキッチンタイマーで戦ってたからな、アル中ジジイのいる家じゃん。ほんと狂ってやがるぜ。
ちょっとくるっと見渡すと、隣の棚にはコップがある。
おーコップやんけ。空き缶的立ち位置かな、とか思いながらとりあえずひっつかむ。
その瞬間、
えっ…(´・ω・`)?
銃消えた!??!?なんで?!どこ行った?!えっ?!?!!?!
辺りを見渡しても落ちていない。というか落とした感はなかった。
そのとき初めて画面右上にリュックのようなアイコンがあることに気づく。これアイテム欄だな。多分ココにあるはずだ、無かったらおかしいだろ…と確認するも、
あるのは、
・懐中電灯
・ダーツ
無いじゃねーか!!
つかなんだよダーツって!!!!
ずっと注射器だと思ってたアレ、ダーツの矢なのかよ!!意味が分からん!病院廃墟感あるのになんで注射器無くてダーツの矢があるんだよ!!そもそもどうやって使うん!?!!?
よくわからんままその場でくるくる回り続け、
ハッとする。
まずは、この手に持った、コップを投げよう。
投げ捨てよう。
銃出てきたああああっ!!!!
いやぁよかった、マジで、コップで隠れるとかビビらせやがってもう…。
これ、つまりコップ持ってたら銃撃てないのか。無能だな我輩。
ま、とりあえず銃手に入れたしなぁ、撃ってみたいなぁ。
銃があるということは戦えるはずだからな…。
撃って今度こそ、うんこ白子と鮫歯、やっつけてやるのだ。
我輩は、外に出るのだ!!!
そうして銃をゲットした部屋から出た我輩。
出た先の棚で空き缶を見つけ、
一瞬スルーしようとするも、なんだか惜しくなり、手に持つことを決意。もはやお守り的存在である(こいつのせいでヤラれたわけだけど)。
そして、行く先の方に投げておいた。
ちなみにそのとき近くにいる気配がした(単純に遠目に音が聞こえるだけ)。
上手いこと遠くに投げられたので今度こそイケる。
おびき寄せられたアイツらを、この手に入れた銃で遠くから撃ってやるのだ。
が、待てども暮らせども、来ない。
ので、その先で一度やられた前々世の我輩が投げたキッチンタイマーを拾うことに。
その一瞬、右通路に、あの長いすらっとした特徴的な美脚が見えた。
とりあえず後ずさる(後ずさるのがクセ)。
一瞬こちらに来たが多分気づいていなかったのだろう。奥の方に消えてしまった。
※なんでこんなに戦おうとしているのか、絶対ゲームの趣旨と違うのだが、銃がそこにあったからとしか言いようがない。
我輩は拾ったキッチンタイマーを、以前投げたのと同じ通路で同じ方向に投げる。
チッチッチッチッ
まるでデジャヴの光景。前々世の記憶が蘇るようだ。
チッチッチッチッ
チッチッチッチッ
チッチッチッチッ
ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリーーーーーーーーーー!!!!!
そのとき、
奥の通路の闇からうんこ白子の片割れと、我輩のファンである鮫歯が現れた。
騙すようで悪いが、撃たせてもらう!!
抱擁を返すようにおびき寄せておきながら、銃を構える我輩に、臆することなく近づいてくる鮫歯。
なんだかもう覚えていないが、一発確かに撃った。
撃ったはずなのだが、効果はゼロだし、そもそも一発しか弾がないことに気づいていなかった。ホラー映画の死亡フラグ立たせまくりの登場人物さながらに、弾切れの銃の引き金を必死に引く。カチカチッカチカチッというような、まさしく弾ありませーん(^o^)みたいな軽い音しか鳴らない銃に大パニックで、弾切れ?!?!なんで一発だけ?!!!ひどい!!!!みたいなことを思いながら、またヤラれた。
一発だけって、もうコレで○ねやと言われているようなもんである(※一応どこかしらに弾はある模様、歩き回っていたら増えたりしていた。意味分からん)。
残り1機の我輩は、ちょっと焦って本格的に脱出に向けて動いた。
我輩が何度も死んでいる通路、先ほども死んだあの通路の左側に白い観音開きのドアがあるのだが、あの場所は鍵がかかっていて先に進めない。
このフロアに絶対鍵があるはずなのである。先に進む必要がある、このままでは延々鮫歯に突進され続ける。
あちこちの部屋の引き出しという引き出し、棚という棚を開けて回っていれば、
ようやく鍵を見つけた。
多分コレでイケるだろう*1。
走って未開の地、白いドアの方へ向かう。
奥で、うんこ白子のどっちかが飛び跳ねているのが見えるが、急いで開ける。
開く方のドアが邪魔をして向こうに行けない!!
それにうんこ白子の影が奥に見えて気が散る。もしかしたらあの付近に鮫歯もいるかもしれない。
そう思って一旦右の通路に退避するも束の間…
あああああああ!!!お前そっちにいたのかあああああああ!!!!
もう終わったな、残り1機だったからな。
脱出を目前にして、死ん、だのか…我輩は…
と、朦朧とする意識の中、「広告見る?」という声が聞こえてきた。
「広告見る(^o^)?」
「見たら生き返らせてあげるよ(^o^)」
見るに決まってんだろうがああああああ!!!
というわけで、長めの広告を見るのと引き換えに息を吹き返した我輩。
いやぁ、30秒で生き返るとかチョロいもんである。我輩こそがバケモノかもしれんぞこれは。
生き返った我輩は白いドアめがけて走った。先ほど開けたドアの向こう側、一体どうなっているんだ!!!
なんか階段だな!!下に降りたら出られるのか!?!?
そんな単純じゃゲーム的にマズそうだが、我輩はもう出たいのでどっちでも良いぞ!!
とりあえず、降りる。
降り続ける。
するとまたも白いドア。
開けたロビーみたいなところに出た。なんだここ、待合室?うーん。
空き缶があるので反射的に拾う。
奥の方に更に白いドア。
この先はもしかして外なのか?!?!
扉は開かず。
横にある装置的なモノを確認すると、
アクセスカードを持っていない
うわあ…アクセスカードとかいうの探さないといけないのかよ!!
これ出られるまでまだまだ時間かかりそうだなぁ…。もう気持ち的には充分なんだけどなぁ…。
まあ、まだ見てない場所があるしとりあえず行ってみるか。
ちょっとかったるく感じながら、元来た白いドアを抜けて、更に階段を降りていく。
一番下の階には、またも白いドア。
その先は、
一層汚い、倉庫というか、物置部屋というかが広がっていた(いつの間にかキッチンタイマーを持っているがこの部屋内で多分拾った)。
とりあえず引き出しを開けたり、ウロウロと歩きながら、ちょっと鮫歯の愛の叫び(奇声)が聞こえたりしたので、隠れられそうな気がする位置でしゃがんで、ライトを消したりなんやかんやした後、
ビクつきながらまた来た道を戻るように、階段を登った。
この時点で、恐らく元いたフロアに戻らないといけなさそうだ、ということに薄々気づいていた我輩。多分探索不足である。カードキー的なやつ、もしくはそれに近づくためのヒントは、きっと一番最初にヤラれまくったトラウマの階にある。
だが、まだ、我輩を探し回っている鮫歯は近くにいそうだ。
このまま階段を登っての出会い頭は避けたい。絶対即終わる。
どうにか回避すべく、一旦開けたロビー的場所に移動する(開けた場所だからか明るいからか、とにかく安心するってのもある)。
とりあえずここでおびき寄せよう。
入り口から離れた位置に缶を投げて、やってきたら、我輩は背後をすり抜けるのだ。
さっそく、
投げる。
最もいいフォームではなかろうか!これまで缶投げに命燃やしてきた甲斐があったぞ!(※場所が広いから投げやすいだけ)
足音が聞こえる。
まんまとやってきたのは、
かかったな鮫歯!
間抜けなやつだ。
そうだ、そこで大人しくしていろよ。
音を頼りに我輩を探しているがいい。
我輩はお前の後ろからこの部屋を抜け…え(´・ω・`)?
ちょっ…な、な、な、
なんでえええええええええ(((((^o^)))))?!?!!
もういい、鮫歯。
我輩は、お前のものだ。もう十分ビビらせてもらったさ…。
というわけで脱出を諦めた我輩は、電極をつけながら鮫歯と今夜も熱い夜を過ごしている。
そういう人生もある。それにまあ、なかなかにヌメっていてエロいってもんだ。
ちなみにマルチプレイ(うんこ白子含めた4Pではない)もやったのだが、そのことはまた次回にしよう。
あ、そうそう、肝心の腹立ちは収まったかについてだが、
結構ビビらされた結果、いい感じに怒りは緩和されたぞ。消化不良型怒りにも効果があることが実証された。やはりホラゲーは偉大である。あとは思い出さないことだが、仕事に行くと思い出しちまうしな、なんつうか…。
ま、今日のところはよく眠れるだろう。
*1:拾う瞬間にどこの鍵だとかが出てこないのだが、該当の場所の鍵を持っていれば自動的に開けられるっぽい。あとアイテム欄を見れば一応鍵の名称があるが、そもそもドアの向こうがなんなのかわからんので鍵の名前見たところでどこのかは把握できなかった。