そう、我輩は知識をひけらかしたいから、ブログをしている、と言ってはさすがに過言だが、得た知識をひけらかしたい欲はある。
例えばVBA記事なんかが恐らくそれにあたる。
まあ備忘録も兼ねているんで一概にもそうだとは言い切れないし、なんならブログに載せてるの、個人的備忘録の1割にも満たない量だしな。
基本的に根底にあるのは、知識に対する欲…というのはちょっとカッコつけの建前で、単純に興味だ。興味があるからめちゃくちゃ調べる、興味が無ければ浅いところで完結するってのが人間だろう*1。
なので知識を得て興味を満たす=自己満で終わらせ、どこにも公開せずになっているケースのが多いではあるのだが、それでもひけらかしてぇ(^o^)という欲求、本能を抱えている自覚がある。
もし、興味から得た知識を記事にするのに時間がかからなければ、または記事を書く時間がたっぷりあれば、ひけらかし量は2割くらいまでには増えるだろう。
家電に関してもそうだ。
知ってたら、言いたい言いたい、ああ言いたい。これはこのほうが良いとか、これはこうだとか、これがこれでこうこうこう…言いてぇよぉ(^p^)となる。
例えば社内メール。※前提:我輩は家電量販店の某部署に勤めている。
たまに販売員の奴らは社内メールで、何かしらの製品に関して意見を集っていたりする。
そんなメールが販売部だけではなく、全社員に対して送られていると、他部署である我輩の目にも入るわけだ。すると、販売員じゃない立場でいながらその製品について「並以上に知っている」我輩は、口出したくなる。
だが、一旦はまず抑える。送信者と顔見知りでも抑える。
なんで抑えるかっていうと、そこは陰キャの特性じゃなかろうか。理由らしい理由はない。強いて言えば、やはり他部署だし、出しゃばってもなぁと思ったり、変に思われたらなぁ、とか…まあさすがに考えるわけだ。
だが、それならば送信者が他部署に届かないようにしっかり宛先指定すりゃあいい話だろ、とも思う。つまり、送られてきている以上、我輩にも発言権はあるわけだ。
そうやって、ちょっと考えたあと。今回はひけらかしがてら言いたいこともあったので、返信してみることにした。
ちなみにその日メールで議題に挙げられていた製品は防災グッズ*2。一応、具体的な製品名はぼかしておくとする*3
我が社は最近ソレを売ろう売ろうと押し出し中らしく、その製品に関するメールが増えている。
ソレは容量別で価格帯が変わるため結構ピンキリだ。また、そもそも生活必需品じゃないため、普通の家電のようには購入者も多くはない。ただ注目度自体は昨年より上がっている模様。
そんな限られた需要であるが、ざっくり一般的な売れ筋だと平均3〜5万。中間が6〜8万、高いと10万オーバー、20万くらいのを買う人もいないことはないがごく一部。30万超えを買う人の割合は超絶稀といった感じ。
そんな防災グッズ製品に関するメールとして、送り主が言っていた内容は大体こうだ。
防災グッズ、約45万の製品需要あるかな?一部層にイケそうなんやけど、イケそうなトークとか意見プリーズ(^o^)
まあこれ結構省略しているが、ほぼこんなもん。
そもそも、前述の通り、平均購入価格帯が、3〜5万である。その約10倍、思うに量販で扱えるモデルでは最上位クラスになるだろう価格のものを、このメールを送ってきら奴は、売りたいと言っているわけだな。
ちょっと引いた。
しかも、メール本文にはただ金額と、こんな客層には需要がありそうだけどどうだろうかといった問いかけのみしか載っていない。重要な仕様も型番も一切記載が無し。
いや仕様分からんかったら判断つかんやろアホか(´・ω・`)
価格だけ載せるのキメェなと思ったわけだが、我輩はこの製品について「並以上に知っている」。
なぜ知ってるかっつうと、ちょうどバカを見る人間が少しでも減るようにと、その製品についての記事を書いている最中だったからだ。去年から個人的に欲しくて興味で調べていたが、書くにあたって更に調べた。結果そこそこ知識を得たわけだな。
おかげで、メールにあった価格から、どのメーカーのどのモデルかまで察しがついた(ちょっといい気分であった)。
悪い製品ではないし、品質的には良い。明らかに高過ぎだけど。
というわけで返信文冒頭はこう記載。
メーカー○○の△△ですか?大容量で仕様素材もいいですよね!
ここまでが知識ひけらかしである。
それよりあとの文は、マジで販売員共に言いたいこととしてぶつけた。
今後この商品売っていくなら、お客様の今後のため、個人的にはこの素材のもので推進したほうが良いと思います!寿命長く持ちが良いので!どうせ高い買い物なら長持ちするものがいいかと!
メーカー□□の製品だとこの素材使ってたりしますね〜
ここまでも多少ひけらかしは入っているが、それよりも素材特性の違いを理解して、メリットデメリット案内できるようになってから高単価に行けや、という思いがあった。
実際、これだけ売り推めようとしているのにも関わらず、素材特性に関して言ってるやつ一人もいないのである。全部一緒くたにしていやがる。全然違うのに(細かい話してるんではなく本当に違う。氷か保冷剤かくらい違う)。
なんつうか…
45万のもん売ろうとする前にやることがあるだろう。
先にも述べたように、容量次第で変わるもののため、そこに需要を見出すかどうかは、客次第だ。なので別に買うことに関してどうこう言ってるわけではない(ただネットだと10万以上安いんでネットで買えとは思う)。
ただ、購入に関して悩み、判断材料、いわゆる助言的なものを求めて量販実店舗を選んで足を運んできている客がいるなら。
表面上よりも深めの知識、せめて、ネットで一歩踏み込み調べりゃ得られる知識くらいは最低限持っておき、客にひけらかせるくらいにはなっておけと、そう思うのだ。この時代でそれすらもできないとか、存在価値ゼロである。
物によってはわざわざ実店舗で買わなくとも、楽にネットで手に入るしネットの方が安い世の中だ。
そんな中、量販でそこそこいい値段のする物を買う客というのは、製品の価値だけを見ているわけではない。
製品価格の中に、販売員の価値(ほか量販のサービス付加価値)を見出しているのだ。
つまり、家電に対する知識を販売員は持って然るべきだし、ひけらかしたいと思っているくらいでちょうどいい。
それができないなら高単価を売るに見合わない。その価格に見合うため、己に価値を持たせるために、興味を持ち知識を得ろ、なのである。
というわけで、これを機に、この送り主が素材の重要性に気づき、店頭でしっかり素材特性についての説明も訴求の一環として全員が行えるようになればいいな、と思い送信。
更にこの送り主がいい情報を得たと情報元(我輩)をクレジット表記し、更に全員へメールしてくれりゃ、なお良し。
そうなればバカを見る人を我輩は見なくて済むし、我が部署に回り回ってくる嫌な仕事も減るし、我輩の名はいい感じに広まるし、全員がWin-Winなのだ。