⚠注意⚠我輩の空想と憶測含む&もっと深く調べて掘り下げたら全く違う答えに行き着く可能性有り。
斜め後ろ所長不在。
斜め左目の前にミニドーナツ2点(もらいもの)。
その近くに目薬。そしてFriskの空き缶(ずいぶん前に貰ったパイン味。中身食い終わったがなぜか捨てず)
そのすぐ手前側、向かって左お~いお茶2缶(うち1缶残り1割)
目の前にデスクPC(今まさしくこの文字を入力している筐体、量販側社内PC※VBEにて)
右斜め前にもデスクPC(フランチャイズ加盟店側社内PC)
そのすぐまん前、向かって右横にノートPC(完全に個人使用Linux。大体は情勢関連のLive情報と仮想通貨が下落し持ち直すのかどうか、ってのを横目に見ている)
といった状況で、今勤務中である(あった※もう退社した)。
一応そこそこ忙しいが、空いたら即文字を打てるように常にVBE起動中。
なんて勤務態度だ、と自分でも思うが、もはやこれが常態化しているため、止めようも(止める気も)無いのだ。
あと6時間、休憩含めれば7時間も会社にいなくてはならないが、今日は特別何も無いだろう。
なので、家電品薄、についての話でもしようじゃないか。
現在中国(主に上海)ロックダウンの影響で製造できず、受注停止となっている物が増えてきている(まあ明日ロックダウンは若干緩和されるらしいが→いや全然緩和されてへんやないかい!来月(6月)半ば?とか言ってるがどうなんだろうな)。
洗濯機、テレビ、エアコン、マッサージチェア、などなど。
メーカーにもよりけりでは有るが、だんだんと、多くのものの中から選択できていた当たり前の状況が消えていきそうにすら感じる。
つまり、値上げ、どころの話じゃなくなってきているのだ。物がなければ流れも止まる。
だが、そんな中でも不思議な事に、SIMフリースマホ関連、格安SIM関連の特典、施策は昨年と変わらず、むしろ昨年以上にガンガンやっているし、スマホ単体でもやっぱり安い。
Apple製品等はロックダウン影響で生産遅延等の報道はあるし、実際生産遅れ、品薄は起きていたが、この半導体不足は、家電への影響のほうがデカいように見える(すぐ生産終了する為)。
また、半導体不足が続いていると騒がれている中で、今年はじめ頃には半導体不足は緩和に向かっているという話も出ていたり、値上げが顕著だったグラボ等も徐々に落ち着いてきてもいる模様。
矛盾しているようだが、半導体といえども様々なのに、ひっくるめてひとつのかのように表現するから分かりにくいのだ。
現在不足著しい半導体は、スマホ・パソコンのCPU等に使われている高性能タイプ(単位nm(ナノメートル)で小さければ小さいほどしゅごい※大体3~7だが7は今じゃ恐らくスマホ・PC向けではちょびっと前の世代扱い)ではなく、家電等へ使われている世代が前のタイプであるらしい(自動車用も同様旧世代)。
その理由というのも、コロナで需要が急増したPC・スマホ等のチップへ向けた半導体を生産した方が儲かるから、であり、その製造技術、環境のある半導体メーカーは高性能な小さい小さい半導体を生産するのに生産ラインをフル稼働しているとのこと。
TSMCなんかがそれである。彼らは旧世代の生産も当然行えるが(日本国内建設予定(または建設中)の工場では、生産追いついてない旧世代の半導体を製造予定っぽい)、高性能に全力投球中だ。そうするのは企業の利益として当然だろう。
で、旧世代の生産は別の中小メーカーへ回っていき、中小メーカーは中小メーカーらしく、製造装置が多いわけではないために遅れが生じている
…と、そういうことらしい(ちなみに前々からめちゃくちゃしたがっていた半導体の話は、半導体製造装置メーカーのことなのだが、時間が無いので本文では割愛)。
まあこれ、去年ぐらいからちょいちょいあちこちの記事読んでざっくりかき集めた情報なので、若干間違ってる事(または状況変わっている等)もあるだろうが、大まかには当たっていると思われる(多分)。
我輩はこれらを知ったとき、まるで、一次産業の人手が不足していく現象と似たような状況に陥っているように感じた。
確かにそこには需要があるはずなのに、なぜ旧世代半導体の製造は、利益が低いのか。
…ここからは憶測も含まれるが、
我輩には、半導体製造メーカー(販売者)と各製品メーカー(顧客)の、昔からの関係性、取引上に問題があったように感じてならない。
家電はなぜ安かったのか。
全コストに粗利をプラスしたものが販売価格だ。つまりコストが安かったからに他ならない。
なぜコストが安いのか。交渉の末、だろう。それ以外、正直思い浮かばない。
おそらくは、買い叩かれたり、キツめの条件を提示されたりと、製造メーカー側にとって不利な状況があったはずだ*1。
つまり、家電メーカーも自動車メーカーも、半導体製造メーカーにとって優先したい顧客ではなかったのではないか。だが、ロットでみたときに、大口顧客だったとも思われる。ならばないがしろにも出来ない。
そこでコロナ需要の登場である。
高性能の半導体を、大量に好条件で買ってくれるとなれば。
呑まざるを得なかった悪条件なんかぶん投げて、そりゃそっちに流れるだろう。
設備投資もし、新世代の半導体を大量に製造できるように注力するだろう。
負の連鎖はどこかで一度精算されるべきであると、我輩は思う。
だが根本の要因はどこにあるのか。
物流、生産、それらのもとは人件費だ。
ちなみに、超低コスト国だった中国の賃金は上がってきている。十年前とは比にならないとよく聞く(まあ数値までは調べてないんで具体的には示せないが)。
格差はあろうが、豊かになりつつある。
それに逆行するような形で、思うに、日本は弱い国になった。
影響力も経済力もない(人口も減少する)弱い国に。
資源も無く、製造もできず、家電で秀でていた頃の姿なんか見る影もなく、買収買収買収(たまに倒産)だ。
全てが他国へ頼りきりというのがそもそもの問題点だったというのはよく言われるが。
安く済んでいたはずの他国の経済が発展し、自国との差が埋まるごとに無くした力は、元々、それこそ世界的格差による賜物だったのだろう。
安く安くと自国工場を閉鎖し(2019年あたりのシャープの部品生産工場閉鎖は明らかに鴻海買収の影響と思うが)、利益を追求した結果、負を生んだ。
この根底には、すべての基盤となる製造業を下に見て力を入れてこなかった事、いつまでも潤沢円滑に供給されると高を括っていた事もあるはずだ。供給する側が力を持つ未来など考え無かったのだろう。
そして、一体利益は誰が食ったのだろうと、
…そのことは、考えれば考えるほどに抜け出せなくなるので一旦はここまでとする。
まあつまり、この半導体不足は、起こるべくして起こっているのかもしれない。
そして、確かに、負の連鎖はどこかで精算されるべきだが、その負を生んだのはこの国(はたまた競争が生んだ安価に慣れた我々)で、割を食うのは(も)我々なのかもしれない。
という憶測を大いに含む悲しい話であった。
松下幸之助が今の日本を見たらなんと言ったのだろう。
*1:ちなみにこの関係性は、半導体製造装置メーカーと半導体製造メーカー、国内企業同士でその昔実際起きていた事だ(これが割愛した内容)。いわゆる優越的地位の濫用がまかり通っていた時代である。国内装置メーカーはだから海外の製造メーカーから声がかかったとき、そっちを取引相手としての優先に選んだ。結果、海外が半導体シェアを握ることになったのだと(ちなみにそういった事について触れているのがこの記事で非常に分かりやすい※更にこの記事を併せて読むと全体像が掴める)。日本特有な気がするが、陽の当たる営業部門の処遇は良く、サービス技術系は影の存在として、割り振られる予算が少ないといった事は本当に多い。それに加えて対価を求めるのは汚いと、熱意こそ正義といった風潮だ。今はさすがにホワイト目指してマシになってきているが、サビ残なんかその典型だったと言える。徐々に徐々に寄っていった結果の大きな皺寄せ、本当にすべてが回り回っている。