以下は、夏の忙しさにヤラれつつ、勢いのままに記した我輩の文。
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帰りに聴きながらああああがわいすぎんだろ…ッ!となる歌を、前々から紹介したくてたまらんかったので紹介することにした。
ちなみにタイトルの通り、アニソンは除く。
確かに挙げたいアニソンはある。例えば輪るピングドラムのOPとかな。可愛い。
だが、ここでアニソン入れたらどう考えても反則である。
アニソンとはアニメのソングだ。アニソンに起用されるアーティストは大体決まっているが、それ以外にもアニメに深い関わりのある、声優などもアニソンを歌う。つまり、アニソン=声可愛い声優が歌っている確率が大幅UPするのだ。
それが意味すること――すなわちアニソンはチートである。もう声優が歌ってるその時点で大体可愛いんだよ。例えば囮物語のもうそう♡えくすぷれすとかな。可愛くないわけ無いだろふざけんな!可愛くて当然のもんを可愛いって言ってどうすんだよ!(※囮物語未視聴)
というわけで前置きが長くなったが、
上記を前提に、個人的に思う、もうそう♡えくすぷれすに匹敵する、いやもしかしたら上回るんじゃないかと思うぐらい可愛い曲のご紹介である。
SAYAKA ever since
こちらだ!!
神田沙也加の、歌がそんな上手くない時代というか、アイドル歌唱的時代というか、テクニックとか無い歌い方してる頃の歌である。
なんだか褒めてない感じになってしまっているので誤解を招かないように説明すると、歌がそんな上手くないってところがまたいいのだ。多分、今の歌ウマ神田沙也加が歌ってもこの歌に関してはここまでグッと来ないだろう。歌唱力とかではなく、ただまっすぐ歌ってる感じがこの歌にはハマるというべきか、もう聴いててたまらんのである。
まっすぐ、一途、純、素、まさしくこの歌にはそれらの言葉がぴったりなのだ。
ひと事で言うなれば、少女感。ただただ少女が歌いましたってな感じ。この歌は本当にそれだけでいい。そこに技術や装飾は不要、そのままでいい。このときの彼女の表現が本当にちょうどいいのだ。
もちろん曲自体も好きである、入りが特に。
作詞は神田沙也加本人らしいが歌詞も良い。特別なドカンとくる何かがあるわけではなく、全体的に素直な表現であるが、こういう歌詞、我輩は結構好き。曲調と歌声も相まって一見キラキラ明るいような雰囲気の歌詞なのに、どこか一回打ちのめされた人間の諦念を感じる表現が多々あるのだ。
例えばサビ、
壊れかけた夢 拾いあつめたらそう 立ち上がって
ずっともう前だけを見て 進んでいけばいいよ
そして 僕らのあいだを 駆けぬける "夜"は今
確かに何かの意味を 持って 僕らを
強くしてゆくんだ
きっと そんなものだから
この最後!「きっと そんなものだから」である。諦めて笑ってそう。いや、逆にも考えられはするぞ、きっとそんなものだから肩の力抜いて大丈夫だよ〜、ぐらいの意味にも。
だが我輩には、夢壊れかけてるしどっちかと言えば一回プライドへし折られてどうにか踏ん張ってそう、というイメージが湧いてくる。神田沙也加の真意は不明だし、我輩のただの捻くれ解釈で、誤った考察の可能性は大いにある(むしろその可能性しかない)が、我輩にはそう見えるのである。
こんな感じに、明るいようで傷が見え隠れする(個人の見解)歌詞を、この当時の神田沙也加の、ただ可愛いだけの歌声で、力強さなんかまるで無く、特別な意味も込めないような、なんとなく口ずさんでる風に歌われると、なんかマジでいい。むしろ切ないしクソ可愛い。
そんな可愛いづくしの中でも、特にどこがいいのか。
そんなのもうここに決まってらァ!!
大サビの、
♪も、いちどーだけ、い〜っしょーにはじめよ、まにーあーわーない、なんーてーないっ♪
ってところだ!!おい可愛すぎんだろ!?ヤバい、これはヤバい。
というか上の方で少女感と言ったが、調べたらこの当時神田沙也加ガチ少女じゃん。15,6歳だとよ。だからか!だから少女感すごいのか!もうこれは当然の少女感である。それならなるほどの技術無し歌唱力だわ、少女だから。いやぁ〜ある意味レアな歌声である。
つかそうなると歌詞は完全に勘違い甚だしそうだわ。きっと輝かしい未来込めてるんだろうよ!すまんな、偏屈な読み取り方して!
にしてもガチ少女だったと知った途端、ここまでただ少女に興奮してるだけのキモい文であることに気づかされてしまった。だが、スマン。このままいかせてもらう。
あとこれだけ語っておいてなんだが、我輩は神田沙也加のファンではない。むしろこの曲と雪だるまつくろうしか知らん(雪だるまつくろうも割と好き)。※一応それでも現在歌が上手いのはさすがに知っている。
それとついでに、
この歌は、『ビッグマネー!浮世の沙汰は株しだい』という、(元)TOKIOの長瀬主演でネプチューンの原田泰造がいけ好かない野郎を演じている株・金融系ドラマの主題歌だ(あと小日向文世のキャラがいい)。※当時知らなかったが、原作が石田衣良の『波のうえの魔術師』。原作のタイトルがかっこいい(多分チャートの波のことやな、なるほど)。
放送当時、我輩は小2ぐらい。さすがにこのドラマは小2の脳には早すぎるのでリアタイで観てはおらず、確か高校生ぐらいの頃に授業の一環でDVDだとかで観た。
結構面白かった記憶があるのだが、陰キャの内側に燻る反抗心を抱えて日々過ごしていた我輩は、授業の一部・教師選定というだけで基本マイナス印象を持つタイプだったので、このドラマもそういった先入観から真剣に観ていないことがあった(終盤にかけては観ていた。やっぱ面白かったので)。
なのでたまに思い出しては、今改めてちゃんと見返したいなぁ、とか、思ったりする。
と、
本来数曲紹介する予定だったが、たった一曲で異様に長文になってるので他は今度にしよう。
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ここまで、我輩が今年の6月29日あたりに書いていたものである(退社後、車の中、ものすごい勢いで)。
で、終わりの文を整えてからいつか公開しよう程度にしか考えていなかったが、悩んだ結果、本日公開するに至った。
なので、非常に能天気なテンションで、不謹慎な点があることはすまない。
この文面をあえて書き換えなかったのは、やはりこの曲への思いそのままを、彼女に起きた事、その背景などの憶測に囚われることなく、ただ残しておきたかったからだ。いつか、この曲に出会う諸君にも、先入観は無しに聴いてほしいしな。
この素晴らしい曲を世に生み出しのこしてくれた彼女へ、感謝を込めて。