ChatGPT――それは人類を脅かすとも言われている、お喋りAI。時に物語も作っちゃう。正誤問わず何でも吐き出し、本当だか嘘だかやっぱ嘘だったみたいな事すらもまるで真実かのように語っちゃう、ちょっとポンコツな一面もある、うい奴である。
で、これだけ話題になっているが、一度も触れていなかったChatGPT。理由はシンプルで、必要性が無かったからである。
というのも、わざわざこれに文章を吐き出して貰いたい欲求は無いし(自分で吐き出すんで)、百科事典的に使うとしても、いかにも正しそうにめちゃくちゃ間違ったことを言うといったことが既に試用者から言われていたし、それだと、コイツの吐き出した文章の正確性を精査するためにむしろ時間を要して無意味、だったら普通に検索して正確な情報を得たいわけで、まあつまり本当に要らんかったわけだ。
そんな中、なぜ今回使うことになったのか。
それは、アレなんだっけ現象に見舞われたためだ。
アレなんだっけ現象 とは:言葉が出てきそうで寸でのところで出てこない、アレ。意味はわかるが用語が出てこない、説明はできるが単語が分からん、アレなんだっけ、なんて言うんだっけ、えーと…別名:舌先現象
アレなんだっけ現象のまま、しばらく、本当にしばらく我輩は検索していた。英語でも検索した。だが出てこない。どうしても出てこない。
いろいろな単語を駆使し検索。
政治用語、論理学用語、哲学用語、なんかの用語、一通り調べ、ちょっと近いようなものも出てきたが、やっぱ違う。
もうおしまいだぁあああうああぁああああ!!!!
と、諦めかけそうになったその時。
そうだ、ChatGPTに訊いてみよう(^o^)
そう思いついたのだ。
クイズの問題くらいには、正確な表現ができている自信はある。ならばいくらポンコツでも正しく回答できるのではないか。
まあそれにきっかけがあれば触れてみたいとは思っていた。たまたまそれが無かっただけで、どんな感じか興味はあったのである。
ちなみに、我輩が知りたい言葉はこれ↓
目指す先は同じなのに(手段が異なり)対立すること
または、
同一の目標だが過程が異なり対立する 用語
目的は同じだがロジックが異なり対立すること
とまあこんな感じ。なんかこれをひと言で表す用語あった気がするんだよな…とモヤモヤしていたわけである。
そして、以下がそれぞれに対する、ChatGPTの回答である。
手段主義、なんてあるのか?
→検索するも全然出てこず。主義一覧とかざっと見た感じも見当たらない(あとGoogleからは集団主義の間違いだと思われる)。そもそも主義を知りたいわけじゃない。この場においての対立は無意識であり、意識的になされる主義思想ではないんだから絶対違う。
表現方法を教えてくれたがそれを知りたいわけじゃない。用語を知りたいのだ。言い回しはどうでもいい。自分で考えられる。カッコいい用語を教えてくれよ!
意見の相違。これに関してはだいぶ的を射た簡潔な表現だが、そういうことじゃないんだよなぁ…。最近流行りのサステナブルルルルルとかそんな感じのを教えてほしいのだ。
とまあそんな感じで格闘。
ちなみに、途中急になぜか英語で回答してきたので(こっちは日本語なのに)、その回答で得た謎の用語を翻訳させてみた。
そして、吐き出された結果を検索するも、そんな用語は無いことが判明。
おい。
嘘つきやがったな?!
馬鹿にしとんのか?!??!
と思ったので、問い詰めることに。
なんやねんコイツ。
嘘を教えたことに対し、完全に開き直っているChatGPT。
確かにあると思い信じて求め続けた、「目的、目指す先(結果)は同じだがで、手段によって対立(敵対)すること」を意味する用語。
最終的には、
実はそんな用語なんて無く、我輩があると思いこんでいただけ、なのかもしれない…
と諦めるに至った。
※ChatGPT等おしゃべりAIの今後の課題は、素直さを身につけることだろうな。そのような言葉、用語の存在を確認できておりませんが、くらい前提として言ってくれてもいいはずだ。その上で代替案を提示するように、表現方法などを言ってくれりゃせめてわかりやすい。それを嘘つくんじゃあなぁ…。まあ正確性が曖昧、言葉を操り創り出せる自由な不確定さがそうさせるのは分かるが。
最後に、
と訊ねてみた。が…
残念ながら「カッコいい」の概念は持ち合わせていないらしかった。
ならば我輩が感覚を目覚めさせてやらねば。
なかなか、難しいことのようだった。
※だが、りんなとは比にならん前後脈略のある完璧な会話は凄い。ちなみに一旦ページをリロードすると会話記憶(記録)は忘却するらしく、脈略は無くなるので要注意。思うに会話をターン毎に区切っているのではなく、GUI上は区切られているが、実際の処理ではイチから繋いだ状態の処理を行うことで、辻褄を合わせているのだろう。
急に進化したAI技術、確かに凄いもんだ。
いずれの未来、家電メーカーの修理系FAQもこういうもんになることだろう(もちろんポンコツ回答せず完璧なやつ)。まあ日本企業は、遅そうなのですぐには叶わないかもしれないが。