⚠注意⚠先日と打って変わってめちゃくちゃに批判している。
※あと的外れな可能性もある。
もう4ヶ月前の事になるのか…。
この記事で、
まんま、アンという名の少女にハマった、というだけの内容を語っているんだが、
驚くことに、今年に入ってから全く見ていない。
理由はいくつか(というか2つ)ある。
1、年明けの放送が遅すぎて忘れた(年始は他の特番やってたのかもしれん)。
2、そもそも忘れるほどになってしまっていた。
つまり、我輩の中で、アンという名の少女ブームは過ぎ去ってしまった、ということになる。
ちなみに、どこらへんまでが我輩の中でピークだったかというと、
この辺。
シーズン2の中盤ぐらいだな。この演出は良かった。
軽い解説:みんなで円になって真ん中に瓶をおいて、それを回した人と、瓶の先端が当たった人でチッスしようぜwwwという遊びを提案した、マセた嫌なリーダー格的ガキ(多分画像左上の黄色い服の女子、現代風に言えばマウント系)。
とりあえず全員参加みたいな状態なのでアンも参加。
そして、何度目かのときにアンが瓶を回す番になった。まあつまり当たったらアンとキス確定というわけである。するとドラコマルフォイみたいな性格のやつが、オレは抜ける。なんでブサイク孤児確定ガチャやらねばならんの、みたいなことを言い、アンのコンプレックス(孤児&容姿)部分をなじる感じに。震えるアン。そりゃ震えますわ。
※補足だが、マウント女子がこれをやろうとしたのは、アンに対するあてつけ的なもんも含まれている。個人的にはこんなの意地でも参加すべきじゃねーぞと思うが、結構アンは負けず嫌いでもあるし、ここで参加しねーよとなれば負けを認めるも同然なんで、参加したんかな、多分。
でまあ、案の定な状況が発生した中、救世主登場。
画像真ん中のやわな感じの少年(絵が上手かった&大人しい。アンが、めっちゃ絵上手いじゃん、スッゴ!みたいなことを言ったのをきっかけに仲良くなっている)が、僕がキスする(`・ω・´)と立ち上がったのだ。
その間、ヤジ、茶化し、ガキ共の発する不快な声に、アンの脳内を走馬灯が如く孤児院でいじめられていた頃のトラウマが蘇る。
うぉおおおアン!アン大丈夫かぁああ!(と思う我輩)
こりゃマズイな、発狂して逃げ出さんかね…そしたら翌日また学校でイジメられるよアン(´;ω;`)と心配していれば(我輩が)、
パッと、過去の鎖を断ち切るように、巡り巡る地獄の記憶から現実世界へと帰ってきたアン。
そこからは、ある意味何かに憑依されたかのように(彼女は何かになりきるのが上手い)、イケメン動作でやわ少年を引き寄せあとは上記の画像の通り、頬にキスである。その動きがあまりに綺麗だったからだろうが、周囲はなんだか拍手喝采。そうしてアンはピンチを乗り切ったのであった*1。
と、このシーンは良かったわけだよ。アンの強さを見た気がしたし、吹っ切るようなあの演出は本当によかった。チッスの位置が頬ってあたりもイケメンだし。何より映像としてさりげなく、絵になる感じだった。
ちなみにこの女性エスコートチッスの表現でもわかりやすいが、アンという名の少女はジェンダー関連の話題をぶっこみまくっている。
それを知った上で見ていたし、この感じまでは我輩的に全然アリで、よい、と思っていた。
のだが…
だんだんと雲行きが怪しくなっていく。
このドラマ、アンの成長、彼女の歩く世界が広がるにつれて、
センセーショナルな話題を片っ端からぶち込んでいくスタイルへと変貌を遂げたのだ。
ジェンダー問題から、人種問題、フェミニズム運動と、怒涛の問題提起である。
いやそれは別にいい。必要だろうと思う、そういうのは。
だが、アンという名の少女は、ぶち込むだけぶち込んで、なんとなくあっさ〜いところで掠る感じに終わらせていくのだ。本来の苦悩や現実から目を背けるようにして。
まるで、それらはただのかませ犬である。表面上の苦のあとに、意味わからんほどの理想郷が出現する。スマンが我輩にはそう見えた。
例えば、やわ少年、彼は後にゲイと発覚する。
アンがそれをすんなり受け入れるのはアンだから納得としても、ダイアナの叔母がまるで花輪くん*2のように、赤の他人であるゲイ少年の生活も教育も担いでっけぇお屋敷に住まわすのはマジでご都合主義にも程があった。
一応の経緯を説明すると、ダイアナの叔母(高齢)とやわ少年は、金有り余ってる叔母主催のパーティ(時代の先行きまくってるアート集団みたいな人らが集まるやつ)で出会った。やわ少年はアンとダイアナの付添でやって来たわけだな。
で、叔母も同性愛者であり、少年が僕も同じでやんす…と言い語り合った辺りで仲良くなったんだろうが…にしてもなぁ!?おかしいだろ!!一晩語り明かせば家族、って妄想オチぐらい都合良すぎだわ!!
百歩譲ってそういう人間がいるとしてもだ。その価値観、絶対金持ちは持ち合わせてないね!断言できる!!そんな不用心が資産維持できるはずねーんだよ!!
最低な思考ですまんが、叔母が実は両刀で、少年愛主義とかならまだ理解できる範疇。
とにかくそれぐらいありえない。
この展開は逃げだ。提起した問題を中途半端に投げ突き放し、苦痛ゼロの死んだ夢の世界に閉じ込めたも同然。現実ではない。
ちなみに、このドラマに関して、原作から乖離しすぎている、という視点での批判を見かけたことがあるが、我輩はそこは別にいいと思っていた。あくまで別物として見ており、それはそれでいいと。
まあ作者と時代への冒涜とも言われかねんが、それ言えばシャーロック・ホームズもだからな。
派生物が生まれるのは、物語もさることながら登場人物、主に主人公に魅力がある場合が多い。オマージュとかは、そうした魅力ある人物を軸に、新たに描かれた世界を楽しめればいいと、個人的には思う。
だが、味付け用のネタとして適当に話題詰め込むのはマジでナンセンスである。おいしいよおいしいよ新鮮だよ〜(^o^)っつってたから食ってみたが超精細な食品サンプルだった、と同等のヤバさ。…全然意味わからん例えだったわ。
色々ツッコミどころは多いが、まず、同性愛者3人も出さんで良かったやろ(※お気に入りの生徒以外、特にやわ少年に教師権力で日々嫌がらせをする嫌な教師も同族嫌悪の同性愛者オチだった)。普通にやりすぎ。ポリコレルールか?
※我輩の真面目な考察力を以てすれば、本当の自分を偽った者の末路(嫌な教師)と本来の己と向き合った者(ダイアナ叔母)との対比で、未来あるやわ少年に道を与えたようにも感じる演出ではあったと思えはするが…それでもなぁ、やっぱご都合主義展開のせいで全部茶番に感じるわ。
差別問題も、取り入れたにしては妙に平和すぎだし、周囲の受け入れようが異様。
フェミニズム運動的なもんも急にポンポンあちこちから出てくるし、出すのは良いんだが圧が凄いし雑すぎる。ほぼぶん投げ、押し付け。製作陣はハイ解決しましたー!よしいい感じにまとめましたー!と思ってるのかもしれんが、それは違うだろ。
原作に忠実じゃなくても気にはならんが、現実に蓋したもんを見たいわけじゃないのだ(原作乖離=歴史に蓋、とするなら元も子もないが、現代の問題をテーマに新たなストーリー展開をするなら生身の部分というか、キツイ部分まで描いて見せてほしいという意味である)。
※そういやよく考えたら我輩そんな原作知らないんだった(有名シーンいくつかと、おい人参みたいなセリフしか知らん)。もし我輩が気に食わんと上げてる点が、いや原作通りだからwwwという場合、それは原作自体が気に食わんということになる。
繰り返すようだが本当に雑だった。
本来こういうのってテーマをさり気なく悟らせることにより視聴者に考えさせるか、もっと丁寧に練り込むかのいずれかで訴えかけたほうがいいと思うんだが、アンという名の少女の場合そう言った丁寧さがまるで無い。
大げさに言うと、問題事にデカデカ【問題】と書いてドカンと置いてく感じだ。
とにかくあからさま。すると白ける。
おっと始まりました、最近話題のことやってますね、という気持ちになり、ドラマ自体が…
そう、
つまらなくなってしまったのだ。
気づいたらめっちゃ批判してたわ。ここまで書くつもりじゃなかったんだがな。
徐々に、なんか楽しくなくなってきた…と気づき始めてからもその感情に目を背け、ちゃんと全話見た上でその時素直に感想を書こう、全話見ずに語ってはならんだろう、ぐらいには思っていたのに…。年明け以降忘れ、一瞬思い出すもまた忘れ、で一ヶ月経過しまた思い出した今、見ないふりしていた己の感情の吐露に至る。
確か、花輪くん叔母さんのところへ行ったやわ少年に、アンが久々に会ったら、少年と叔母さんがトゲのあるジョークを言い合えるほどの仲にまでなってました、みたいなあたりで気持ちが急降下した。非現実に拍車がかかり過ぎてんだよなぁ。
そこからはもう登場人物増に比例してあっちもそっちもこっちも、むりくり繋がってはクサ過ぎる話題性が盛りに盛られ、もはやワケワカメだ。急に脚本、監督が変わったかと思うレベル(調べたら毎話脚本も監督も固定じゃなかったので無関係だったが)。
その癖場面転換多いから、は?今何しとんの?今度はどうしたよ?お前誰よ?どっから来たよ!みたいな、めくるめく混乱であった(これに関しては展開についていけない己が馬鹿すぎるのか、とも思ったが、多分違う※別のドラマで、複数の人物に焦点をあて場面切り替えが多く発生したときは普通に頭に入ってきたから。自然か不自然か、美味いか不味いかといった違いだろう)。
真剣に見ようとすればするほど、疲れた。こっちは真剣なのにあっちは作り物感凄いんだからな(ドラマは作り物だが、作られた物と意識させてはならんのだ)。
ただ、映像としての、撮り方、シーンはそれぞれ美しく、それに関しては恐らく全話通して変わってないと思う。だが結果的に、それすらあんま感じられなくなっていった。綺麗だけじゃ楽しめんってことやな。
詰め込むなら丁寧に、半端になるなら詰め込むな、である。
いやだが、好みの問題でもあるだろう。作品自体、評価高いし。
結論:我輩には合わなかった。
以上。Netflix勢いで入らなくて良かった。