一昨日の、
こちらの続きだが、VBAについてこんなぼやきもあった。
どんなに頑張って作ったとて、誰も使ってくれへんし、どうせ使いづらいんや…どうせVBAで作ったもんなんて、自己満作品なんや…。
ああこれ、分かるなぁ。
気持ち分かるなぁ。
と、2,3年前の己なら言っただろう。
だが、そうじゃないことがだんだん分かってくるもんである。
まず、
急に口コミで広まるものなんて無い。
それは、どんなに凄いもんだってそうである。
例えば美味しいパン。口コミで有名店と言えど、買ってくれる人がいた=売れた=食ってもらえたから口コミが広まっていく(ごく稀に、宣伝してないが〜という知る人ぞ知る系あるが、アレは嘘か、本当なら豪運か前世で徳積みまくってるか天然の高コミュ力保持者)。
ツールだって使ってもらわなければ広まらない。
使ってもらうにはどうするか。
宣伝しなければならない。それは自らの力ででも、周囲に協力してもらってでも、何にせよ能動的な行動ありきだ。
つまりそれがマーケティング戦略である。
だから世の企業は手っ取り早いマーケティング攻略の手法としてインフルエンサーに大枚はたく(こともある)。
いやいや個人が作っただけのVBAツールに何言ってんのwww
と思われるかもしれんが、規模は違えど、利用者を増やすのに必要なのがアピールであることには変わりない。
露出させなくては気づいてすらもらえないのである。
例えば、全員に社内メールなどで伝えた、だとか、全員に集会で伝えただとか、その程度であればそれはアピールとは言わん、義務的報告である。
その程度で人々が新たなツールを素直に記憶し使ってくれたりなんかすれば、そんなに楽なマーケティングは無いしインフルエンサーなんて職種の人間がこの世に溢れることは無かっただろう。
本物のアピールというのは、まず全員に向けてプレゼンしたあと(必須)、一人ひとりに説明して回ったり、何度でもしつこくても「こんなツールがありますよ!便利ですよ!」と声高に叫ぶかのように言いまくったり、とにかく忘れられないように浸透させるように習慣化させるようにして表に出し、認知度を高め、そうして自己満は正しく功績へと成っていくのだ。
要は、ほとんどの場合が、
使われないんだもん、自己満だもん…
ではなく、
プレゼン能力が欠如しているがためのアピール不足
でしかない。
ちょろっと言っただけで使ってもらえると思うなど、ただの自惚れである(まさかいないだろうが気づき待ちは論外だぞ。思ってるほど周囲は誰かを見てはいないし、自意識過剰というやつだ)。
※ちなみにプレゼン能力さえあれば、どんなショボいもんでも使われる。それが世の中である(長続きはしないだろうが)。
なぜここまで言い切れるかというと、
以前から作ってあったツールで、一回社内メールで全社員に、便利やで〜と言うもほぼ使われず、チキンなんで何度も社内メールを送るということができないまま不貞腐れつつ、周囲の社員少人数にだけ口頭で伝えたりしたところ、1年ほどたち、その少人数が口コミしだしてくれたからだ(彼らが代わりに「使ってくれ」とメールを送ってくれた)。非常に遅い成長なマーケットであるが、使ってもらった事でようやく意識されだしたのだ。
ちなみに周囲の社員に、口頭で「これ便利っすよ(^o^)」と伝えたとき、そもそも存在を把握していなかった。メール送ったやん!と思ったが、「ああ、なんかそんなメール見たような?」程度の認識しかないのが現実だったのである。
だが、よくよく考えれば、そりゃそうだ。
結局全員宛メールなど、たまたま流れたCMと同等。
興味関心で絞られてるはずのGoogleAdsenseのクリック率とか考えればそんなのわかるやろって…
また、所長が毎月やってるめんどいことを簡単にするVBAツールを作り(作った理由はたまに代わりに我輩が依頼されてたからだが)、直接、どうぞ使ってみてくらさい(^o^)と言うと毎月使うようになったし、他課向けのVBAツールも、自課向けVBAツールも、しっかり使われている。それらは小規模だからに他ならない。
それらのことから、結局足りないのはアピールで、大規模になるほど扇動することは難しいと我輩は学んだのである。
だからといって、アピールが上手くなったわけではない。
プレゼンそのものが苦手であるし、性格的にも堂々アピールしまくるなんてことがまず無理だ。
思うように使われないときは、まあしゃあないよな、ちゃんとアピールしてないし、主張の足りなさが問題やわ、と思っている。
それさえわかっていれば、他人のことも自分の腕も責める必要はない。
対処はわかっているがやらないわけだし、やらないなら仕方がない。
それだけである。