自課のパート社員の話である。
NH氏、彼女の年齢は60超え。
見た感じ非常にアグレッシブで元気。サブカルチャーを愛している感じのタイプである。
そんな彼女が最近眠れてない模様。
最近…っつっても、もう1ヶ月以上〜2ヶ月ほどは経つのだが、眠れて2時間だとか、薬飲んでどうにかとか。まあだが薬は本人的に避けたい様子。気持ちは分からんでもないが、眠れてないならひとまず薬に頼ってほしい限り。
ちなみに去年も同じようなことがあったのだが、去年はこんなに長引いてはいなかった。まあ年齢的なもんもあるんだろうが(更年期とか)、にしても治るか治るかと思っているうちにこんなに期間が経っている。
しかもその事が原因としか思えないような、変なミスが増え始めたのだ。
例えば、
・客は怒っていないのに怒っていると思い込む
・そんなこと言われていないのに言われたと思い込む
・そんな会話はしていないのにしたと思い込む
そういった、通常なら間違う要素が無いはずの会話で、思考がパニクるのかとっ散らかるのかなんなのか、おかしな状態になってしまうのだ(引き継がれたお客対応で、恐ろしいぐらい話が噛み合わず、お客様から「別人では?」みたいな反応をされ録音を聞いたら、マジで引き継がれた内容と全然話が違うみたいなこともあった)。
ちなみに、通常なら間違う要素が無い、と先に述べたが、精神状態が不安定なら間違う可能性はあるかもしれない、というのが我輩の考えである。
というのも、いずれも感覚だけ、ニュアンスだけ、そういったもうほぼ第六感的部分で受け取ろうとすれば、そんな風に感じてしまうかもしれない、といった内容ではあるのだ。
まあこれは我輩がどうにか理解しようとした結果落ち着いた結論であって、マジで普通ならあり得ないことなのだが。言われてもいないことを言われた、と思うなんてのはもう本当に、異様だ。
人間、眠れていないと情緒不安定になるはずである。
調べると、不眠が原因で日中の活動が低下すると、ビタミンDが上手いこと作られずセロトニン(抗うつ作用がある日光に15〜30分当たったり活動すると生成促進される脳内物質)の量も減り、セロトニンは誘眠する物質メラトニンに変換されるはずが肝心のセロトニンが減ってるのでメラトニンも減少し眠れなくなる…という悪循環になるんだとか。
確か極夜がある国では鬱が多いんだったな。そんでライトにあたってるんだっけ。
まあ、なんつうか、これは恐らく軽度の疑心暗鬼と被害妄想が起き始めているのだと思う。
もう、どう考えてもそうだ。
アグレッシブな彼女なので、以前からちょっと血の気が多い感じはあったにしても、また思い違いを起こすことはあったにしても、ここまで酷くはなかった。
それと、もう一点、不眠以外にも考えられる原因がある。
このNH氏は、仕事量を懸命にこなそうとするタイプである。
それとは逆に、仕事量を己のキャパの7割で自制しようとするパート社員が若干二名はいる。
そんでもってその2名はおしゃべり気質で、周りを巻き込みやすい。
まあ1名はもう定年迎える年齢且つ来年2月頃までであるし、無理はさせたくはないので自由にしてもらっている。
だが1名、40代前半ぐらいの若いほうにはちょっと困っている。
シフト組む際も一応この二人をバラけさせるようにしたりなんやかんや意識してはいるが、巻き込まれた周りの人間が、お喋りに乗るタイプだと結構わちゃわちゃしだして仕事を進めてくれない。そうして仕事を懸命にこなそうとするタイプの人間にしわ寄せが来ているのはなんとなくわかる。
ちなみにNH氏は、そんなに器用じゃない。器用じゃないが、恐らくそういうわちゃわちゃしている人らにも苛ついて無理をしているとは思われる。
前まではちょいちょい注意したり個人個人の仕事量を数値化したりで意識させていたが、改善させきれなかった。今はよっぽどのときくらいしか注意してない。
なので無理しそうなメンツには絶対無理しないでくれ、ミスしなければ何でもいいから量をむりやり抱え込まないように、といったことを言うようにはしているが、だいたい無理する人間はそもそも不器用なので、上手いこと自制して仕事量を減らすということができないのだ。無理していることすらわかってない人もいるし。
なんかこれをどうにかしないと、と思うのだが、なかなか難しい。
めっちゃガツンと注意したいときもあるが、だいたいもう面倒になって諦める。いやもう今更変えられない気もする。周りもそう言ってるしな、そうなんだろう、昔からそうだってんなら*1。
つか最近自分が自制力を身に着けてきたところだからなぁ。
絶対今無理するな無理するな、って心の中で念じて、シングルタスク野郎らしく目の前の事から処理する。
という、ある種の努力。
そうだ(´・ω・`)!
閑散期に本格突入したらNH氏の休日を更に増やしたりもするが(今も増やしてはいる給与面もあるので相談しつつ)、今はまだなので、それまではちょっと時間あればこの無理するな無理するな念仏療法を伝えて自制力身に着けてもらおう。
社員としてどうなんだ、とは重々感じているが、もうこれしか無いんや…。
面談的なことをするべきかなぁとも思うが、嫌がりそうだし(高齢化に向かう年齢近い人同士が集まると、健康度や若々しさを競う雰囲気になりがちなので、気を遣うのにも気を遣う)、あくまで軽く、軽く伝えるのだ。人が少ないときに。
後日談:2022年1月、あんまりやってなかったが、年明けたし一年経ったしってことで、負担の偏りを減らそうみたいな意味を込めて、個人別での実績的なのを明示し、明らかにこなしている件数に違いがあり、それらの原因はこれこれこれだ、こうならないために云々みたいなことを珍しく課の全員に伝えた。これにより、ちょっとはお喋り勢の動きがマシになったような気もしたが、やはりすぐにはうまく行かない。難しいなぁ、仕事辞めてぇ、そう思うのである。
*1:ちなみに、去年、我輩が連休で不在な中、お喋りタイプが煩すぎて所長がブチギレてたらしい。我輩の連休明けに所長は何も言わなかったが、周囲から聞いたときヒェッ…!となった。それでも、お喋りは相も変わらずお喋りを続ける。もうこれは止められないと見るしかないのだ。諦めたい、己のためにも、疲れるし。ただ無理する人が無理しないようにしたい。それでもし我輩が怒られるならそのときに対処法は新たに考えるわ。※現状もそんな言われないので、怒られないと踏んでいる。