昨日、こちらの記事で、
Googleが検索エンジン界で王者に君臨し続けているのは、シンプルで直感的で自由度が高いからや〜とか最後に言ったが、では今、世が騒いでるように、本当にAIによってシェアの逆転はあり得るのか、ふと考えた。
追随するGoogleを引き離し、仮にBingがGoogleより早く颯爽とAI統合型検索エンジンを引っさげ登場、Googleより強くなってニューゲームしたとして…
個人的な結論は、それでもBingが覇権を奪うなんてこと、現状まずあり得ない、である。そう、あり得るはずなんて無かった。
世界がGoogle検索エンジンまみれなのは、今やユーザーの意志、選択によらない、他の要因があるのだ。
というわけで、本日はその話でもしていこう。
まず、以下の動画をご覧頂きたい。
こちら、ブラウザのシェア推移である。
2012年後半から急激に伸びているChromeであるが、この時期何が起きたか。
そう、スマホの普及である。
我輩が高校生活を終え社会人となろうとしていたころ、それが2013年。
我輩含めまだガラケー所持者もいたが本当に数名(片手で数えられるほど)。大多数がスマホユーザーであった。若者のほとんどがスマホを所有し始めた頃である。世界的に見てもスマホシェアが拡大した頃と言える。
では、更に、モバイル端末OSのシェア推移を見てみよう。
iPhoneユーザーの多い日本であるが、世界で見れば違う。Androidの圧倒的優勢。
例えばAndroidスマホには、それぞれメーカーが独自に作った意味のわからんブラウザが入ってることもある。日本のキャリア物なんかにありがちだ。そしてそのブラウザにはこれまたよくわからん検索エンジンがホームページとして設定されている。
だがそのほとんどの中身はGoogleだ。
ちなみに、PCとスマホの出荷台数の推移は、
ざっくりこんな感じ。
出荷台数が多い=売れてるわけで、数年前から言われてるように、やはりPC持ってないがスマホ持ってる、スマホは1人1台以上といったことはこの数値からもわかる。
※コロナ巣ごもりテレワーク需要でPCが伸びてたとはいえ、とっくに頭打ちし低迷、アレは一過性の特需だ。
つまり、Googleの覇権取りはソフトウェアメーカーとしてハード(スマホ)シェアを取った以上必然で、その現状を覆すには根本から変えなくてはいけない、そして、Bingの覇権取りはWindowsPhoneが成功しない限り、あり得ないことなのだ。要は、失敗してるので今のところあり得ない、ってこと。
今のところ、としているのは、いずれスマホに変わるナニか(例えばスマートグラス的なものだとか)、スマホくらい、
ファッショナブルで、
日常に溶け込み、
所有が自然となり、
依存性を持つほどの、
ナニかが誕生し、デバイス革命が起き、そのとき台頭するのがMicrosoftならば、逆転もあり得るかもしれない、の意。
だが今のところその兆しは無い。