本日は、
こちら、世代別動画視聴スタイルに関するアンケート結果について、の続きである。
これが最後の質問であり、本来メインに話そうとしてたことである。
Z世代が倍速にして見ようと思う動画の内容についてだ。
1位:トーク・雑談 6割強
2位:勉強・教養・How to 約5.5割
3位:美容・メイク・ファッション、旅行・アウトドア 同率約5割
男女別でも似たようなもんで、これに旅行・アウトドアや料理・グルメが入ってくるくらいのもんだ。
この結果を見たとき、
あれ?映画ドラマ上位に入ってないやん。そもそも選択肢に無かったんか?いやそんなことあるはず無いか…
とかなんとか、我輩は思った。
というのも、Z世代はドラマも映画も倍速するんだぜ…やべえだろ?といった内容が、本当によくあちこちで取り上げられているからだ。
それがどうだろうか、今回のアンケート調査結果では、別に映画ドラマは倍速対象の上位に入ってないじゃないか。
ちなみに念の為、「倍速しようと思う動画の長さの基準」という質問の回答では、Z世代が約65分、ミレニアル世代は約30分、氷河期世代約26分、バブル世代約20分との事になっていた(これだけ見ると、平均20分、つまりそれ未満の短い分数でバブル世代が何を倍速してるのかのほうが気になる)。
思えば、YouTube配信のアーカイブとかはバカみたいに長いし(ゆうに2,3時間、堪え性の無い我輩はもはや見ないレベル)、VOD系のバラエティも平均1時間近い、最近はオンライン講義の配信90分だとかもあるし、時代だ。
これら長時間尺の動画内容を考えたとき、先のZ世代が倍速対象とする動画内容の2位学習系、1位トーク雑談とも一致するわけだ。
なんだ、極端に大多数のZ世代が映画ドラマを倍速しまくっている、というわけではないんだな。結構普通だな(´・ω・`)
と感じた、拍子抜けな結果であった。
※もはやこれって、倍速機能があるから使ってるだけだろ、それ以上でもそれ以下でもない。
が…
その後、上位のヤフコメを読み、我輩は驚愕することになる。
以下がそのスクショ。
1.
2.
3.
4.
なんで皆も揃って映画ドラマの倍速について話してるん…?
いやいや、アンケート結果見てみろよ。どこにも映画ドラマの話出てないじゃないか。むしろそうじゃなかったんかーい(^o^)と、これまで言われてた倍速事情を覆す結果だっただろ。
なんかめちゃくちゃ別の記事からの先入観に引っ張られてないか?
しかもそれにツッコんでいる人が皆無という事実。
恐らく彼らのほとんどが、読む < コメント、といった目的なんだろう。
怖すぎる。
記事タイだけ見て書き込んでるのか謎だが、この心理が情報の誤解拡散とかに繋がるんだろうか、とそんな事を感じる出来事であった。
(恐らく流し読みもしてないと思われる。なぜならば、流し読みした上での我輩の感想が、あれ〜倍速内容上位にドラマ映画入っとらんのか〜だったからだ。そしてヤフコメ見て、え?どこに映画ドラマの話出てた?!と読み直す羽目になった。結果どこにも無かったので混乱した)
…というのも踏まえて、
確かに映画ドラマ倍速している人はいる。上位に入ってないだけで、そういうもんだ。
そもそも、Z世代は〜と言ってる割に、案外世代問わず倍速していることなどは【前半】でも分かったことであって、こう、そこまでびっくりするほどZ世代が特殊な動きをしているようでもない。
全世代がほとんど等しくやっているのが倍速である。
環境とツールが揃った結果の、自然の流れと言えるだろう。
というか忘れていたが、我輩も例外的に倍速視聴することあったわ。
会社の社員向け教育動画とかはマジで1.5〜2倍で見てるし、他の人にもそれを勧めている。なぜならそれは娯楽ではなく、内容を把握できればいいだけのものだからだ(見りゃええんやろ、という意識もある)。
まあ要は、彼ら倍速勢にとっての動画視聴も、完全な娯楽ではないのだろう。
学習然り。視聴必須の講義然り。
本来娯楽といった目的で、自分を楽しませるために見るものだった、ドラマや映画に関してもそうだ。
中身を楽しむよりも、視聴本数自体に意義を感じている可能性もある。
やりたいからやっている、だから娯楽だと言われればまあそうだし、従来の作品を味わう形とは違えど、これも視聴形態の一つ。なんなら倍速趣味ってのもあるかもしれん。
倍速趣味なんよ、って言われたら、おうそうなんか、そらしゃあないなってなるしな。いやこれ実は正解なんじゃないか?
そういや若者たちは、周囲と話を合わせるための義務的に片っ端から、動画を閲覧しているとかいう話も聞く。
正直、そういう人が実際どれだけいるかは知らんが、
それでも実際に、選択肢がTVだけで、みんな揃って同じ番組をゴールデンタイムに見て、共通の話題でコミュニケーションを取る、という時代でなくなっているのは事実。
選択肢が増えるということは分散するのが自然で、だがそれでも、人は共通の話に心を通わせようとする。
彼らが動画視聴に時間を費やし、倍速で消費し続けるってのには、そういう背景も確実にあるんだろう。
忙しなく大変なもんだな。
ロンハーやリンカーン(故)やワンナイ(故)、ココリコミラクルタイプ(故)…etcといった番組をみんなが当たり前のように見て、その事を共通に話す、という時代は生きやすかったとしみじみ思う。
ただ一点、
そんなに時間効率を考えるなら、そもそも動画をやめたほうがいいってこともある。
視聴で単位になるような大学の動画等を除く、学習系の動画。
例えば〇〇使い方講座だとかがそうだが、
ああいうのはまず導入も長いし、ほとんどが余計だ。
特殊な内容でどうにか動画解説しかない場合だったら致し方ないが、そうじゃないなら、断然、文字で検索して、いくつか読んで、自分でまとめて、念の為ブクマしたほうが早いし、人間絶対記憶は飛ぶので、思い出すときにも効率がいい。
文字は自分のスピードに合わせられるし、何より映像ってのは無駄な情報が多すぎる。つか文字の利点ってまさしく効率性と記録性だと思うんだが。
頭に入れる、習得する、そういったことを効率的に行いたいなら、動画は相性最悪だ、と忠告しておこう。