⚠注意⚠アートに効率を求め考える人間による制作方法である。見る人(課程主義)が見れば邪道だろうが、知ったこっちゃないぜという感じで主観も多く含みつつ進むので、手っ取り早くある程度クオリティの高いイラストを作成したいという諸君だけ見てくれ。
持論が展開されているので、すっ飛ばしたい諸君のためのショートカット目次↓
ようこそ諸君、我輩はボロボロ皇帝。
諸君は、グリザイユ画法だとか厚塗りだとかなんか色々言われているビューティフォーなイラストをご存知だろうか?ご存知だよな?(※著作権的問題で他人のイラストを例としては挙げられんので、ご存知だというテイでいく)
我輩も一時は習得を目指したものだ…(約二日間ぐらい)。
だがあんなんもう毎日毎日執念の勢いで頑張らない限り、無理である。
正直我輩にそのハッスルは無い。無かった。というか、もっと楽できんのかえ~(^p^)とか考えている人間であるから、無心で修練よりも楽できる方法を模索してしまうのである。
ちなみに注意書きの通り、我輩はアートに効率を求めている。つまり過程より結果主義だ。なんに対しても、結果同じなら効率よく(楽して)やりたいじゃろがい精神である。時間は有限だからなッ!!!!!!
時に、その費やされた時間と労力に価値を見いだしアート作品とは高値で売れたりする物、かもしらんし、たしかにそうだった時代もあろう。
だが、世はデジタルアートが増えに増えた時代だ。
複製も簡単な上、アナログアートのような原画という一点物ではなく、筆のタッチも使われた素材もすべてデータ上のもの。アナログのように見える制作過程は無く、更に修正も容易で、正直、過程に対する情緒は感じられない*1。
その時点で、そこに費やされた時間のこととかはちょっとどうでもいい、と思ってしまうのが我輩の性であるし、まあ色々御託並べてみたが、つまるところめんどいことはしたくない。
ならば、いかにデジタルツールを使うかである。
上手く使い、リアル系厚塗りイラストに対抗するのだ!!
※セルルックアート(アニメ絵)に対抗する方法も模索しているが、現時点では完璧じゃない。デフォルメされた作品ってのはマジでむずかしいぞ。ただの減算やろ!という気持ちで挑もうとするが、あの計算された減算を手に入れるには時間がかかりそうだ(なのでゲーム原神の、プレイ中どこを切り取っても完璧なアートになるガタつきのないセルルック3Dはマジで凄いし、あり得ないぐらい感動した)。あとVroid弄った方が早そうでもある。
とまあ持論はここまでにしよう。
さっそく作成に関する説明にいこうと思ったが、その前に、
DAZStudioってなんぞ?
というところからな諸君のために、軽く説明しよう。
DAZstudioとは:猿でも使える3DCGアート制作ソフト。
・フィギュアといって人体の3Dデータが既に有り、弄くり回して己の好みに仕上げていく。
・ソフト自体無料。このことがまず凄い。感動もんである。無料でインスト後、無料で使えるアイテムもあるが、数が少ない。目・鼻・口の形だとか体型だとかを細かく弄りたい場合は様々な「モーフ」の購入をお勧めする。もしくはガチ勢的にblenderとかで自作モーフに挑戦だ。我輩のように面倒な諸君は、金で解決しよう(イラストの土台として必要なだけなら無課金でイケるが)。また、このソフトさえあれば正直デッサン人形は要らん。
・レンダリング後画像の著作権は自分自身にある。もちろん3Dモデルそのもの等の著作権はモデラー(ベンダー)に有り。つまりレンダリング画像の連続で生まれたアニメーション等は自由に商用利用等可能だが、ゲーム等にデータ自体を突っ込んで使う場合などは3Dモデル自体をレンダリングせずにそのまま使用する状態なので、別途インタラクティブライセンスというのを追加で購入する必要がある。
まあ詳しいことはこちら→Interactive License | Daz 3D 非常にわかりやすく載っているぞ。
あと公式以外で有志が作成したアイテムを手に入れるにはこのへん↓
・DeviantArt(主にアート作品公開サイトだが、DAZ用アイテムの3Dデータそのものを公開してくれている作者もおりダウンロードできる)
・Renderosity(たぶん読みはレンダロシティ、Rendering(レンダリング)のRenderなので)
・Renderotica(たぶん読みはレンダロチカ、性器等含むエロアイテム特化ショップと思えば良い)
いずれも無料で配布されているアイテム有。
あとついでに、DAZStudioを使ってデジタルアートを作成しているアーティストで、我輩が最も尊敬しているShibashake氏を紹介させてくれ。彼の作品はマジでDAZ感3D感が無い。
興味がある諸君は見てみてくれ。DAZでここまでイケるのか、うおおおお!と思えていいぞ。
Shibashake氏のDeviantArt公開作品↓
個人サイト↓
Shiba Shake — Dog Tips, Care & Training
ではでは説明はココまでにして、本題にうつろう。
DAZStudioでリアル系厚塗りイラスト風なもんを作っていく。
要はどうレタッチするか、である。レタッチ力を極めればなんだって出来る。と思う。
まず、レンダリング済み画像を用意する。
こんな感じ↓※ちょいちょい白くドット抜けしているのはノーパソでスペック足りてないからと思われる。
ここで、全部レタッチで修正するからいいわ、と適当に作成すると、非常にめんどくさい。せっかく楽するための工程が無駄である。DAZで出来る分は最初からDAZで描いておくのだ。※我輩は以前、全部レタッチで~と考えていた人間である。誤りであった。
我輩の場合は、肌の潤い感や光等を入れるためSurfaceを弄っている。
今回はレタッチに関する説明がメインなので、DAZに関する説明は短めにするつもりだが、一応説明↓
まず、フィギュアを選択し、ParametersとかPosingだとかある部分にSurfaceタブがあるので、その中のEditorのAll/Favorites/CurrentlyUsedだとかの下に、フィギュア名が出てくる。
フィギュアを▶で展開しSurfaceを更に展開し…
…言葉で説明するよりスクショ見たほうが早いだろうと気づいたので以下スクショ↓
※レンダリング済みのヤツと違うヤツがいるが気にするな。
Surface内から目に関する部分以外を選択し右のパラメーター部を弄る。
目に関する部分を選択しないのは、目は無駄に弄るととんでもないことになるからだ。
そのほか、各々必要に応じて選択したくない部分は選択しないように。
こんな感じで、Specularとつく部分だとか弄っている。3Dアート制作者はスペキュラマップに馴染みがあるんだろうが、我輩はただの模索者なのであとになってコレが大事と知った。マップは肌だとか表面部分のことだ。
ほかにも3Dデータの表面はノーマル(これは基本部分)だとかバンプ(凹凸感のためのやつ多分)だとかいうマップで構成されており、これらのデキが肌の質感だとかを左右する。※毛穴というか肌のキメが粗く感じる場合、バンプよりノーマルマップのパラメータを下げるとトゥルンと滑らかになる(無くすのも手だが、無くすとさすがにつるつるになりすぎて微妙と思われるので)。
ちなみに、スペキュラとは反射とかの意味で肌等に潤いを持たせることが出来る。
あと弄くり方は数値を上げているだけの適当さなので、どれをどれだけ数値上げたらイイ感じになるかとかは知らん。ViewPortをIray表示にして感覚で弄るのみ。いつか必要時に応じてもう少し学ぶことにしよう。※以前めちゃくちゃ調べたが弄らないと結局覚えないし忘れる。
ほかにもGlossyRoughnessも弄ってたわ。Glossyだからグロッシーなんだろ、と、もうソレっぽいのをとにかく弄り、イイ感じにするのみである。
あと、外付け乳首やら外付け性器だとかをつける前に弄ることをおすすめする。弄った後につければちゃんとできあがったマップの状態がコピーされる。
それと、絶対bloomはオンにしろ。あとから肌にふんわりした光を手描き加筆する羽目になるぞ。いやだろ?
で、先のレンダリング済み画像を、我輩の場合は、
メディバンペイントにブチ込む。
基本的にここから先、我輩はAndroidタブレット(MiPad4)+指でやっていることであるが、PC+ペンタブでも出来ることである。※後にibisペイントの方が機能面でも扱いやすいと判明。なのでメディバンペイントと言ってる部分はibisに置き換えても問題無い(好きな方を使ってくれ)。
メディバンにインポート後、
ブラシは指先や指先(細)を選択し、妙にナイロン感が出ている髪の毛をサッサッサッと描くようになぞって潰しアートっぽくしていきながら、要らん部分を無くしつつ、髪の毛の髪の毛感を出すために髪の毛~という気持ちで描く。これら全部指先ブラシで出来るから便利である。
※必要に応じてかすれ墨も使うが今回は使っていない。
まあこんな感じだ。
これだけでも結構マシになってるが、目が美しくない。
透明感も微妙だし色も微妙だし意味の分からん数のハイライトが入ってるし(※全部己のせいである)。
目は大事だからな。
と言うわけで、この微妙な目を…
こうする。
やったことは、
①周辺の色をスポイトでとって、同色の色で要らん光を潰す(無かったことにする)。
②カラーレイヤーを追加しオーバーレイにして色を与える(適当にエアブラシとかで追加し、ぼかしブラシで適当になじませる)。
③新たに光を追加するために更にカラーレイヤー(加算・発光)を用意し、水彩(ウェット)やエアブラシでイイ感じに光を入れる。※水彩(ウェット)はぽんと1,2個。不透明度は状況に応じて適当に下げる。
こんなもん。
それと、厚塗り系ビューティフォーイラストによくあるトゥルントゥルン。
アレが我輩は好きだ。
なのでアレを、やる。
やるぞ!!
もう上述の通りである。
あ~この辺光らせとけば良さそうやな(^o^)、といったところを鉛筆ブラシもしくはペンブラシの1~2pxぐらいで不透明度下げまくって、ちょちょいと加筆(やり過ぎると不自然なので微調整のため不透明度下げている)。
でまあ、出来たのがこちら。
まあこれでも良いっちゃ良いんだが…
パンチが足りねぇ…。
なのでお好みに合わせて、
パンチを加える。
我輩の場合は髪にハイライト加えて、おっとデジタルペインティングアートかな(^o^)?と思わせようとしているクチなので、髪にハイライトを楽しく加えていく。
ここでは失敗してもいいように加算・発光レイヤーをもう一枚追加し、それをはみ出てもいいように元画像にクリップし、雑に適当なブラシでハイライトを入れる(水彩とかアクリルとかエアブラシ辺りで良いだろう、場合によってはかすれ墨)。
そしてそれを、
ガウスぼかしで適当にぼかす。
※なんでこんな画像の角度が歪んだかは知らんが寝ながらやってたからだろう。
で、ぼかしたソレを、またも指先&指先(細)ブラシでなじませる。
そしてスペック不足で生まれたドット抜けもどうにかして…
こんな感じでメディバンペイントでのレタッチは終了。
それからはできあがったコレを、
AdobeのLightroomに突っ込む。
あとは作品に合わせてのレタッチになるが、我輩は今回、
①ノイズ軽減40程度(場合によってはディテール潰すが、これは髪の毛の質感を無くさないようにディテールはそのまま50ぐらい)
②シャープ80~90
③テクスチャ-20
④明瞭度10
⑤コントラスト30程度
⑥ハイライト30程度
⑦シャドウ10程度
⑧白レベル70~80
⑨黒レベル30程度
にした。
調整後、好みでフィルターをかければ良い(かけなくてもいい)。
我輩はアーティスティック03を適用した。
で、完成したのが、
これ。
眉は手抜いたなとか、唇のハイライトはちょこっとぼかしても良かったかもなとか、そういうのは感じるが、まあまあ悪くない。デジタルアート感出てるだろう。
これらレンダリング後のレタッチ時間は寝ぼけながらやって、約1時間半ほど。※レンダリング時間は2時間。なぜなら、ノーパソだから。
普通に脳みそ覚醒しているときなら1時間ぐらいではイケると思う。
元の状態と比較してみよう↓
こんな感じである。良い変化が見られるのではなかろうか。少なくともDAZ感は消えたと思われる。
これで以上であるが…
重要なのは、
DAZだけで可能な限りデジタルアートに寄せまくる
→足りない分をレタッチで補いつつ手描きアート感を加筆する
ことだ。
それには造形美を研究する。レタッチ力を極める。
まあ、これらはまだ我輩の中では完成形ではなく、まだ道半ば、試行錯誤の段階であるが、少しでも、あ~楽してリアル系厚塗りイラスト作りて~:Dと思っている諸君の参考になればと思う。
時間もエネルギーも費やするのは、結構リスキーである。命を削っているのと同等で、場合によっては意欲を奪われかねない。もちろん、そうはならないと思う諸君もいるだろうし、時間をかけることに重きを置き、場合によってはそれこそ正義と思っている諸君もいるだろう。
これはあくまでも、我輩と同じように、頑張らなくて済むなら頑張りたくない、もうちまちまやるのキツいぜ…と思う諸君向けの内容である(あとDAZにハマったがもっとどうにかして3D感無くしたい諸君向け)。
あーこんなに時間をかけたのにーだめでござるー…と思うより、使えるもんは使ったもん勝ちだ。
また、我輩のコレに限らず、方法はいくらでもある(フリー素材使うとかな)。そもそもペイントソフトの多種多様なブラシだって楽するツールなんだぞ?とにかく頭とツールを使ええええい!
というわけで、DAZ3D.incと、3Dモデルをイチから制作し世に出してくれている3Dモデラー達に感謝しつつ、
楽して高クオリティを共に探求していこうではないか。
2021/08/28追記
無課金勢のため、Genesis8Femaleをデフォルトのままモーフは一切弄らずに、髪含め、加筆レタッチだけで美少女にするという挑戦をした↓
2021/10/26追記
ある程度理想形態に近づいたバージョンである↓
2021/12/30追記
不細工をそこそこ可愛くする工程を動画にした。
※BGMは我輩が2年ぐらい前に作ったものなので謎の気分になるかもしれん。
この動画の画像はこの記事にある↓
【イラスト】鉱物×人間だ!!~DeviantArt→Pinterestはやってみるかと思ったので~ - ボロボロ皇帝のボロ切れと塊
2022/01/13追記
結構いいもんが出来上がった↓
*1:作品自体に対する情緒はあるぞ。どんな作品にも少なからずストーリーはあるだろうしな(無いこともあるが)。そうでは無く過程へも思いを馳せることが出来るのがアナログ画だと思っている。