⚠注意⚠マイナス視点で述べていく、暗号資産という括りで話が若干コロコロする、個人の意見でしかないので、いやちゃうやろwwwと言いたくなる点もあるかも知れない。これらが癪な場合はブラウザバック推奨である。
先日、こんな記事がGoogleからのおすすめ記事として出てきた。
これは、右クリック保存しまくったNFTアート画像でモザイク画を作ったアンチNFTTwitterユーザーの記事、だ。現代の風刺画みたいな感じだな。この人が何者かは知らん。
ちなみに、我輩は正直言って、右クリック保存派だ(またはスクショ)。それが文明の利器の使い方だろうし、簡単に保存されたくなかったらそれなりに工夫してるもんやろと思っている(cssとかjavascriptで右クリック禁止とか※あくまで表面上ではあるが)。
保存スクショを止めようとしたり、白黒の無いことにとやかく言うのはナンセンスである(白黒明確なのは法関係など)。
んで、この記事を載せた理由は、アンチNFTアート作者の言っている人工的な希少性という表現、面白いなと思ったからだ。
だが、1,2分ほど、
はて、人工的な希少性とは…(´・ω・`)?
と考える羽目になってしまった。
というのも、デジタルアートというものは基本的に、人工的に希少性を作り出さない限り、希少性を見出しづらいものなのだ。
例えばデジタルアートの販売は言ってしまえばそうである。
複製可能なデータ上の物を、人工的なシステムを以てして(透かし等)、容易な複製を不可能にする。そのようにして人工的に作り出さないと、デジタルアートに希少性は生まれないのである(全く同じもんをぽんぽんぽーんと作れるんでな:コピー)。
だがNFTに関しては、どうだろうか?
そう考えたとき、悲しいかな、我輩個人的には人工的な希少性ですらないと思うに至ってしまった。
総合して考えれば、これらは、人工的な見せかけの希少性である。
ブロックチェーン上の可視化しづらい証明書、そしてもはやその証明書すらも容易に発行できる現状こそがそれだ。
これらを考えたとき、そのNFTであることが生み出す希少価値は非常に限定的なもの、はたまた人によっては皆無とすら感じるのである。ならばそれらは見せかけである、というのも過言ではないはずだ。
我輩はちょいちょい言ってるように、本当に価値のあるものはアナログ原画だと思っているのだが、それも似たような理由だ。
結局、デジタル空間で希少性を生み出すのは難しい。
アナログにおいての希少性は物理的な限界からくるものだ。
デジタル空間に限界は無い。無限の空間でどう希少性を見出すことができるのか、である。NFTであろうとなかろうと。
ただNFTの変なところは、その上で、やはり見せかけでしかない希少性を、付随しましたといかにも言っている点なのだ。別に、買う人売る人がいるのはビジネスとしてええな、とは思うが、買う側の気持ちはそう言う意味では理解出来ん。普通のデジタルアートを買う方がまだ分かる。
NFTについて調べたり、NFTマーケットで金かけずに出品とかやった結果、そういう意味では、現時点でNFTが仮想通貨運用・金融資産のシンボルでしかなく、うっわ、うさんくせっ!と思われてしまうのも仕方ないと感じる。
金の話しかしないヤツを見ていると、うわっ!と思う感じ、あれと同じ心理だな。
加えて、割と頻繁に消失、というかハッキングを受けて盗難だとかあるため暗号資産自体、信頼性も微妙。
一応アレに関しては仮想通貨取引所の問題か管理方法の問題だろうが、アナログとは違い、ネット上のデータとはそれだけ指1つ(と高回転な脳みそ)で動かしやすいものなのだ。
セキュリティとハッキングが常にいたちごっこであるように、これらのリスクはつきもので避けては通れない終わりなき戦いなのである。
ということはだ。ブロックチェーンで記録され~所有権~偽造不可~と、そんなことが謳われているNFTだが、同じ暗号技術で記録されたその証明書も完璧とは言えないのである(基本的にデジタル技術において完全無欠は無い)。
ちなみに最大手マーケットプレイスのOpenSeaでは、最近ハッキング可能なバグが修正されたばかりなのと、狙われているのはどっちかと言えば新規参入のところだろう。新規参入マーケットプレイスを利用する場合は、注意した方が良いかもしれん。
また、先にも述べたように、NFT=証明書は誰でも容易に発行できるため、他人の手で勝手にアート作品をNFT化され問題になっている案件も少なくは無い(NFT関連の最初の記事でも言ったが)。
そういったことから、唯一、作品の希少価値を認めるべき証明書ですら、まるまる信頼できるかと言われると、そうでも無いってわけだ(贋作(複製品)の証明書だったりするわけだから)。
現状の問題点はこのへんがわかりやすいだろう↓
二番目の記事で、
NFTの業界を投機的なものからグローバルな機能性へと移行させるためには、国際的な著作権コンプライアンスを、この新興のエコシステムに組み込む必要がある。
と最後に言ってるように、これだけの金が動く市場なのに、今なお無法地帯。
1番目の記事でOpenSeaが導入予定であるといってる類似作品検出システム、たしかに早急に導入した方が良いと思うんだが、Youtubeのアップロード時の検閲とかと違ってマジで難しいとも感じる。
NFTってのは、他サービスでアップしている作品を出品することを禁じているわけでは無い。
仮にSNS上でただの画像として上げていた己の作品をNFTで出品するとなったら、そのSNS投稿は削除しないと出品できないのかとか、じゃあ削除したとして、Googleの画像検索と同じ感じの画像認識アルゴリズムだったら、ネット上のインデックスから消えるのを待たないと出品不可なのかとか…いやー考えれば考えるほど凡人の脳みそではどうすんだろこれの域を出ないが、とにかく簡単じゃ無いだろうな、とは思う(それしか分からん)。
同マーケットプレイス内だけでの検出システムになると、結局NFT参入していないアーティストからすれば無意味で全く現問題の解決にはならんし。
色々矛盾はするが、もういっそ先にNFT化したもん勝ちなのかとすら思うな。だがそれはポリシーに反するクリエイターもいるだろう。うーん…。
※仮想通貨関係は環境問題(高スペマシンをうんうんさせてマイニング(台帳記録)するから、二酸化炭素排出量がヤベーってことで)でも、問題視されてるしな。胡散臭話しておいてなんだが世界的には環境問題で嫌悪してる人も多い気がする。これは仮想通貨全般においてだな。
話はずれまくったが、
こういった点から、まだまだ砂利道というか法的整備が追いついていない分野、それがNFT市場であり、
希少性においても信頼性においても、その証明書が物理では無い手軽さ故に、危うさを秘めていると感じるのである。
まとめると、右クリック保存の技術に逆らうのは天と地をひっくり返すくらい無理、という話であった。
余談だが、こういうのを考えるとじゃあサブスクは、とかって話になりそうな(ならなそうな)気がしてくる。
が、現代のデジタルアーティストへ投げ銭やサブスク等で課金している人は、アートに金をかけているわけではない。アーティストに金をかけているのだ。
アーティストのアート生産そのものがデジタルアートにおける価値とすら言えるので、動的で生ける投資、いや応援ツール、まあサブスクとはそんなもんだ。やったこと無いから正確な心理は分からんけど。
そういった形でNFTを投げ銭、みたいな気持ちで使うのは、アリなのかもしれん。それなら希少性も信頼性も気にする必要は無いからな。
…と、これで以上。
非常にごちゃごちゃして読みづらかろうが、個人的に感じたNFTのおかしな話であった。恐らくこの論争に正解は無い。全部、個々の価値観次第で、ただのアートと見るかレアなアートと見るかは変わるのだろうからな。その点だけはアナログもデジタルもNFTも、同じだと言える。
あとNFTはアート以外に活用したほうが、今より力を発揮しそうな気がする。クラックソフトウェア対策とか。そういうのもう既にあるんかね?調べたが見当たらんかった。株式をNFTで発行は見かけたが…。
もしくは3Dデータ特化。NFTに希少性持たせるなら右クリック保存に抗う必要があるわけだから、平面じゃ無理なんよな。ビューワーからじゃファイルそのものは手に入れられないようなobjファイルとかが、将来的にはNFTとして生き残るんではなかろうか。
3Dデータなら購入者にとって鑑賞、利用と、色々可能性もある。リグ入ってて稼働するなら、柔軟性の意味で、物理では叶えられない部分を備えたアートとも言えるし。もちろん購入者が自作のゲームとかに使ったら他人に抜かれてNFTである意味が無くなるけど、わざわざゲーム制作にNFT使おうとか思う人あんまおらんやろしな。
3DデータなNFTを所有者が気軽に弄くり回す&固定できるようプラットフォームが整えば…もう話逸れてきたから今度にしよう。
そうそう、ここまで読んでくれた諸君のために我輩が証明賞を準備しておいた。
右クリックで保存してよいぞ。