⚠注意⚠この先では、パクチー嫌いが、パクチー好きの気分を害しそうなことをつらつら並べ立てている。
今日、庭の草を抜いていたらパクチーの匂いがした。
つまりカメムシである。
あの頭痛を引き起こす匂い、小せえ姿でどこにいるんだか知らんが、漂っていた。まあどうにもならんから草は抜き続けるわけだけど。
そんなカメムシそっくりの匂いを放つパクチー。パクチーがカメムシ草というのは嘘だか本当だか知らんが、真相は何であれ、アレは完全にカメムシ草だ。
我輩がパクチーをこうも揶揄する理由(理由もなにもカメムシ臭いからであるのだが)。
その話は我輩が初めてカメムシ草に出会った日にまで遡る――。
ある日、我輩は父親からパクチー食うか?と言われた。
あー、パクチーね。よく聞くわ。
香草?だっけ?まあパセリみたいなもんやろ(^o^)
そう思い、すっかり脳内はパセリ状態で、適当に「うん」と答えた。
ちなみに、別にパセリが好きなわけではない。なんでパセリを思い浮かべてたのかは知らんが、大体において「パ」が原因だろう。
それから、その後。
パクチーを持ってやってきた父から、渡されるままパクチーを受け取った我輩。
ん?
クッサ!!!!!!
やば、めっちゃカメムシじゃん、どこ?!?!!
もしかして: これ?!!?!
「ちょ、これめっちゃカメムシの匂いすんぞ!!」
そう言う我輩に父は(´・ω・`)?みたいな反応である。
「絶対これカメムシついてるから!!」
うーん、そうか?という父。
嘘だろなんでこんな激しいカメムシ臭に気付かねえんだよ!!!
ふざけてるのか!?!?絶対気づいてて無視してるよな?!買っちゃった手前、無視してるよな!?!!?
この中に、カメムシがいる!!と、パクチーを父に一旦返すも、知らぬ存ぜぬ顔で、また渡される。おかしいだろ!!と思いながらも、もうこれ以上押し問答は出来ぬので(カメムシの姿は見えないし)、一旦受け取った。
それから母にも渡してみる。
「なにこれ…変な匂いするんだけど…」
ずっとカメムシがどこかでパクチーにしがみついてると思って疑わない我輩は、そう答えた。いないはずがない、こんなにカメムシの存在感(臭)を放っておいて、いないなんてあり得ない。
それから洗ったりなんやかんやしたあとにもカメムシは出てこず、匂いはとれず。
そういえば、パクチー苦手な人多いらしいし、もしかしてそれって…。
だんだんとパクチーの中にカメムシがいるという疑いは、パクチー自体への疑念へと移り変わり、ようやく「パクチー カメムシ」で検索にかけてみると…
ん…?
ああああああ犯人はお前だったのかあああああ!!!!!!!
こうして我輩とパクチーの初対面は終わった(スマンがコレばっかりは本当に頭痛がするので食わなかった)。
※あと、父は都合の悪いことを耳にも目にも鼻にも入れないクセがあるので、この記事で車の異音を良い音♪と言ったときと同様、パクチーを嗅いで良い匂い♪とか気が狂った発言をしていたが、結局食わなかった。やっぱり気づいていやがったと思われる。
まさかパクチーがカメムシ臭いなどとは知りもせず、先入観無く手にしたのにもかかわらず、カメムシの匂いがし、カメムシがいると完全に思い込んでいたほどのカメムシ臭だったのだ(知っている人からすればアホっぽいだろうが、本当にいると思った)。
ちなみに我輩の友人M氏はパクチーを食えるらしい。
我輩とM氏の違いと言えば、庭で草抜いてカメムシの匂いを手にかけられる、という経験があるかないかといった点。
もしかしたら、カメムシのことを、カメムシの匂いがどんなもんかを、そんなに知らぬ人間なら、ファーストコンタクト(スメル)でその匂いは食い物なので、耐性がつきやすいのだろうか。
いやだが、カメムシの匂いは虫だからとかそんな問題じゃない。
危険を察知して敵に対して出す、すなわち、天敵撃退用と本人(虫)も自覚している悪臭なのだ。それなら当然、臭い。とにかく臭い。頭痛が起きるのも納得の用途で放たれるその匂いに、本能が拒絶する。
そんなカメムシの威嚇的匂いと同じ成分のパクチーを、仮にカメムシを知らなかったとして、我輩は受け入れられただろうか。
まあ、パラレル世界のことは未知数だが、
パクチーよく食えるよな。
とくに好んで食うヤツ、すげーよな。
正直、気が知れんわ。
という話であった。