我輩は今、たいへん困っている。※現在時刻2021/04/20 22:12
帰りたいのに帰れないのだ。
仕事が終わり、車に乗ってからのこと。
DLSiteでの成人向けCG集販売のため、シートを倒し、モザイク、黒海苔修正について真剣に調べていたところ、時間が一時間経過していた*1。
そろそろ帰ろうか、と思った頃。
隣から若い女が電話している声が聞こえた。
車のすぐそこ、助手席の外側辺りから聞こえる。どう考えても距離が近い。
なんだか嫌だなぁと思った。
つか隣、車があるわけだから、その近くで話してるってことはその車の持ち主であるはず。なんで外で話してやがるのだ?さっさと車の中に入れやドアホ!
我輩の車はクソ明るい街灯に照らされている。
ちなみに、車には一応カーテンをしているが、ヤンキー仕立てではなく、百均製の吸盤で貼るダサくて薄いやつだ。なので街灯の明かりはカーテンを通し、社内をやや明るくしている。この極薄カーテン、しっかり閉まるような仕組みももちろん無いので、隙間がどうしてもあいてしまい、外側から普通に見えたりもする。というかそもそもサンシェードは面倒くてつけていなかったのでフロントは剥き出しだ*2。
そうなると、今ここでシートを起こせば、きっと陰の動きで、場合によっては目が合って、我輩の存在を知らしめることになるだろう。
まず隣の車、こんな時間に駐車していることから、社内の人間の可能性が考えられる。しかも若い高校生みたいな声してやがるから、もしかしたら、後輩の彼女である後輩かもしれない。
※説明しよう※
後輩の彼女である後輩とは、すなわち後輩。後輩♂と後輩♀が付き合っている。我が社は、社内恋愛禁止とか言われてるが、職場結婚多過ぎな動物園的会社である(どこもそういうもんか?)。そして離婚してまた同じく社内で出会い再婚とかも見かける。すげぇメンタルである。
後輩♂は、我輩と同じ職場。コイツはこの記事の最後の方にある、遅刻した際に、「寝坊して落ち着くために風呂入った」とかほざいたキ○ガイ。
後輩♀は後輩♂の1つか2つ年下、この記事で言う意味わからんぐらい菓子・ミスドを買っては人に配ったりしているヤツで、異動後もたまに現れてはやってる。一度ハロウィン仮装して会社内部に入ってきてた。よくやるぜ…。
以上、高卒が多いとこんなヤツらが一定数現れ、それを会社が黙認しますという例。
というわけで、我輩は、この己の車の横から聞こえる声に対し、
もしや後輩♀だったりしないか!?
そういや後輩♂が遅出だったしな…。
後輩♀、送迎したりしそうなヤツだし…。※後輩♂もそんな感じなので気は合うだろう、知らんが。
なんだか声も似ている気がしてきた…。
嫌だなぁ、こんなリア充に、暗い車の中でぬるっとシート起こすとことか見られたら嫌だなぁ…!!!!
と、色々考えた結果。
もう、先にいなくなるまで待つか、という結論に至り、タブレットで顔面を隠しながらしばらくやり過ごしていた。
きっとそろそろいなくなってくれたりするはず。
そう思いながら延々モザイク処理について調べる。
だがこのアマ全くいなくならねぇ!!!
お前いつまでそこいんだよ!!!迎えに行けよ!!!!もう閉店時間過ぎてるだろ!!!なんで!!!なんでなんだ!!!!!
つか待ってたら普通電話するか?誰と電話するんだ?仕事中のヤツと電話はさすがにしないだろう、いくら後輩♂がキチ○イといえど仕事中に電話したりはしないはず。
え、じゃあこいつ誰…?
そう思って、反射的に助手席へと視線を向けた。
視線に入った窓ガラス、カーテン越しにしても妙に暗い。
暗さに慣れようと目を凝らしたその瞬間、すべてが明瞭になった。その暗さは夜の闇ではない。見開いた目、こちらを覗き込み凝視する、女の人影――。
…とか言いそうな流れになったが、全くそんなことはなく、
コイツ誰や!!となったその瞬間、我輩は、単純に己を疑った。
もしかして全部思い込み?後輩♂♀とか全然関係ないのか?
えー、じゃあ一体、己は何をしているんだ?
もうどうにかこの状況を抜け出したい。※全部自分のせいである。
なんだかもう何が何だかになった我輩は、倒れたシートに己も倒れた状態で、 助手席付近のフロントガラスをタブレット越しにチラ見した。
さっきちょいちょい見えてた声の主っぽいヤツは見えなくなっている。
よし!と決心し、勢いよくシートを起こしてそのとき気づいた。
え!!隣に車、無い!?!!?
車、無いじゃないか!!あると思ってたのに!!全部勘違いじゃん!!意味分からん!!(※自分が)
しかもてっきりまだ至近距離にいると思ってた女は、現在そんな近くにいるわけでも無く(だがまあ遠くも無い)、車2,3台分離れた位置の車止めに座り込んでいた。
位置関係上、ギリカーテンで隠れられる状況である。
わーよかったー(^o^)と思いながら、こちらがどんな姿をしているか、決して知られないようカーテンを盾にさっさとエンジンをかけて我輩は帰路についた。
ちなみにサイドミラー越しに見えた女は一体誰かも何なのかも、こんな時間にこんなところで何をしているのかも分からなかったが、形的に普通の若い子っぽかった。さっさと帰れや、と、大人として心の中で注意しといた。
というわけで、陰キャ童貞は妄想をこじらせてリア充の幻覚を見る、という話であった。※現在時刻2021/04/21 2:56 家に帰ってきて飯食ってぐだぐだした後に続き書いてたら、さっさと寝ろや、という時間になっていた。