我輩はいつも思う。
なんでお前らこんなに金使うん…?
と。
ようこそ諸君、ボロボロ皇帝だ。
我輩は高所得者ではない。役職なしの平社員であるし、地域的に見れば平均所得ぐらいはあるものの、全国的に見れば所得は低い方になる。その自覚がある。
また、金というものは、飛んでいくときにはビビるほどの額で飛んでいくという事も知っているし、財布の紐堅い系の育てられ方をしたので、物欲に関しては非常に我慢強く、欲しくても耐える、焦らしプレイどんと来い、ぐらいの気持ちでいつも構えている。
そんなこんなで我輩の忍耐の強度は上がっていった。結果、ほしい物があっても場合によっては年単位で、ほしいな(´・ω・`)と考え続け手を出せない。
例えばVRヘッドセットだとかだ。VRで一人称視点ゲームをしたい。VRが出る前からずっと考えていたのでこれはガチで年単位だ。
購入に至っていない理由は、結局そんなに使う時間無いんだろうしなぁ、というものである。娯楽用品はこういった理由で欲しくても耐えている物が多い。ちなみに耐えると言っても、10耐久中5ぐらいのもので別にキツくはないのである。いやそれってそんな欲しくないってことなのか?よくわからんが我輩の場合こんな感じの物欲感で、ほしい物自体が少ないというわけではない。
とまあ、欲しくても買わない自分なりの理由は一応あるし、絶対使う、毎日使う、これがないと時間を無駄にする*1、という場合には買う。
これが普通なのでは、と思っていたのだが、どうやらそうでもないらしい。
所得は我輩と同じぐらいか以下であるのに、
ガンガン物を買い、不要になったらガンガン売る、
ということをよくやっている人物が、我輩の周囲には結構いるのだ。
例えば最近のこと。
6、7年務めていた会社を辞めた友人*2が、失業手当を貰いながら求職していた中である。
その友人が仕事を辞めたと言って半年以上は経過したころだっただろうか。新しい仕事を見つけたぞーいと言ったその友人と久々に会った我輩は、衝撃の言葉を聞くことになる。
「もう貯金がない(^o^)」
(´・ω・`)!?!!?!??
なぜ!?
どういうことだ?!!?!???
いやだってお前、勤続年数短くはないだろ。どうしたよ、どういうことだよ、さすがにこの短期間でゼロにはならんだろ!!!
と思ったが、言ったところでどうにもなりはしないので、とりあえず驚きで笑った。
友人「もう貯蓄無いから親から金借りたよ。失業手当まだ入ってきてないんだよね。前職に放置されてたせいで手続き遅れてふざけんなと思ったわ。入ってきたら親に返さないとなぁ」
我輩「放置か。こういうの忘れる奴が一番腹立つよな。大変だったな(借りるほどだったのか…)」
友人「失業手当だけを当てにしてたからね。その日暮しの生活だった…」
我輩「!?…大丈夫だったん?」
友人「食うのがやっとだったよ」
我輩「無事でよかった…(そんな困窮することあるんか…)」
会話をしているのは一応外である。他にも人がいる。
そんな中で、この友人、借金という単語を度々発し、挙げ句「借金してる(^o^)」とかまあまあの声量で言ったりするから、「親からね」と我輩が誰にともなく補足するみたいな意味分からん状況が起きたりもした。いやだって周りに聞こえてるだろ、という状況なのだ。こいつそういう奴ではないんだ!消費者金融から借りてるわけではないんだ!みたいな気持ちである。
まあこんな感じの近況報告的会話をしつつ、なんやかんや。
その会話の流れで友人が、「とあるアニメをちょろっと見たが全然ハマらなかった」と言った。
ちなみにこの友人、いつの間にか驚くほどアニメを観るようになっていた。元々はアニヲタとはまた違うタイプでネットスラングも使わない、いわゆる一般人であるし今もそんな感じではある。が、吸収力がすごすぎる。とりあえず片っ端から、広範囲、ジャンル問わず、他人から良いと勧められたものも含めて偏見なく観るなど、そういう素直さがある奴なのだ。我輩とは大違いである*3。
でまあ、アニメ見てハマらんかったと言った友人。
の、次の言葉。
「でもこのAっていうキャラがなんか可愛かったからグッズ欲しくて、コンビニで〇〇を〇個買ったらグッズ貰えるっぽかったから買ったよ」
え(´・ω・`)?
ハマらないアニメなのに、キャラのグッズだけそんなに欲しくなることあるんか?!食うのもやっとだったんだろ!?それ要るか!?*4
と、思ったさ。思ったが、もう言ったとて、それ、どうにもなるもんでもないだろう。
それからも、「金欠過ぎて色々売ったわ、自転車操業だった」と言い出す友人。
我が友人ながらヤバいなと思ったが、まあそこは自由だ。売りたいものは売ったっていい。実際すぐ買ったり、飽きたら売ったりを繰り返しているのは知っていた。まあ売ったときに相当少額になることなんか承知の上での決断なんだろう(メルカリだとかのCtoCではなく、普通に中古屋に売ってるので)。
だが、
「売ったからまた金が入ったら買い直す。取り戻すぞ( `・∀・´)」
とか言っていたのはもう今世紀最大に理解不能であった。
何がお前にそうさせてるんだよ、もうこんな金の使い方するなら仕事辞めんなよ。そう思ったのであった。
他にも、買ったかと思えば急に売り(彼もCtoCでなく中古屋に捨て値で売ってる)、…いや、売るならまだマシだが、買って間もなく急に捨て、断捨離だと言い出す者もいる。あと彼は何故か羽振りがいい。実家が金持ちというわけでもない。卒業後最近まで無職だったので我輩よりどう考えても金がないはずなのに…大丈夫なのか…と思うが、もうこれも放っとくしかない。
たとえば彼らと生活を共にしていれば注意するだろうが、そういうわけではない。そうなると注意もお節介になりかねない。一応自分で考えられるだろとも思うし。
それに現状ヤバイことにはなってない以上、自由にさせてやるしか無いのだ…。
※ヤバイこと=消費者金融、闇金に手を出す、等。
つかヤバいことになったとしても、本人達がそれを正解だと思っていた場合、止められる気がしないのでなんだかなとは思うが…。まあそのときは嫌われ縁切られても良いつもりで口を出そう。
そういや、後輩にも、事あるごとなのか事無いごとなのかは分からんが、 高頻度で菓子やらミスドを大量買いし人に配り歩いてる奴がいた(我輩も貰って食ってた)。
あれは他人によく思われたいとかいう心理の一種だろうが、入社一年目からこれをやっていたので変な金遣いだなと思っていた(ありがたく食ってたけど)。
と、このように低所得なのに財布の紐ゆるい系の奴ってのはまあ多い。
それとも我輩がケチなのか?他が普通なのか?
なんとも言い難いな。とりあえず将来的に困らんようにしていこうと思うし、本当なら低所得者は何かアテがない限りそうした方が。
そうじゃないと何だか色々思うツボじゃないか。
ここまでゆるゆるなやつの話だけをしてきたが、
せっかくだから、金持ちほど財布の紐が堅いの典型についても例を挙げよう。
我輩は実際にこの目で見たのだ。
それは前所長である。
彼は不動産も所有しており、管理職でもあったので高所得者であったことは間違いない。※めちゃくちゃ金持ちという噂が流れていた。
そんな彼に、我輩は幾度と無く、
「今度飯行こうな、肉を奢ってやろう( `・ω・´)」的なことを言われ続けてきた。
その度に「あ、ありがとうございます。楽しみにしておきます(^o^)」と答えていた我輩。
その奢り飯は、彼が辞め、会社から消えるその日まで、そしてそれ以降も、実現することはなかった。
一度同期社員が「前所長から飯奢るって言われて奢ってもらったこと一回もない」と言っていた。別の先輩社員も「あ、前所長は絶対奢らないよ」とのこと。
そして周囲が口を揃えて言っていたこと。
それは、
「前所長めちゃくちゃケチだったよな」
である。
何が良い悪いでもないが、あんなにありがとうございますを言わせやがって!とはさすがに思う。一回二回じゃないのだ。どう考えても社交辞令の域を越えている!!!我輩のありがとうを返せ!!!
とまあ、実例を元にした、金遣いに関する両極端に見える話であった。
ほどよいのが一番である。
だが、一体ほどよさとはどれなんだろうか?
基準ってモノほど難しいものはない。
何に金を使うか、ってのも人それぞれだし。最近は一部高級志向だったり、有形より無形に金をかける人だっている*5。
基準がどこかは分からないが、なんであれ、後先考えきれず、未来に困るぐらいなら、まだドケチの方がマシだと思ってしまう。それもまた我輩の価値観なんだろうが。
というわけで、
低所得者は、そのガッバガバでゆっるゆるな財布の紐を8割締めよ!!!!