本日、バイト生が遅刻してきた(※エイプリルフールネタではない)。
ようこそ諸君、我輩はボロボロ皇帝。
前述の通り、本日、バイト生が遅刻してきた。
ちなみに、このバイト生、最近(約一ヶ月前に)入ってきたピチピチピチレモンである(今年度1年生らしい)。
我が課にバイト生が来るのは珍しい。というのも職種的に希望するやつがいないからである*1。
そこへ希望して来たその大学生、非常に珍なやつだ。
そんな珍な存在をこれまで話題に上げなかったのは、とくに何も面白いことがなかったからである*2。
強いて言えば、普通にいい子だ。
我輩が気に食わん系の若者とは違い、言ったことにハイとしっかり返事ができて、比較的おとなしい。返事は体育会系、態度は文化系、といった感じだろうか。
ただ、たまに、ハイとは言ってるが、こいつ本当に分かってるか?と思うことはある。まあそれはいい。意味、分かる?と訊けばいいから。というか我輩は教育といったことが苦手で面倒見が非常に悪い、言ってしまえば最低の上司*3なので、分からなかったら自分のせいだとは感じており、一応定期的に大丈夫か、分かるか、調子いかが的なことは訊ねるようにはしている。
で、実際分かってなければ、訊かれた時にちゃんとわからないと言えるタイプな様子であるので、まだやりやすい。
彼はそんな普通の青年である。
と思っていた。
17時出勤のバイト生が来ない!
と、我が課の主に面倒見役*4をしてくれている準社員(声が可愛い人)が、慌てていたのが本日16時57分頃のこと。
周りのパートも、本当だね、来ないね、と言っている。
聞こえていたのだが、ちょっとめんどくさくて聞こてえいないふりをしていた我輩。
もしかしたら休憩室で寝過ごしてるかも、と休憩室へ走っていった準社員が戻ってくるのを待とうと思っていたら17時になり、さすがにマジで来る気配がないので、動くことにした。
シフト見間違えたのかな、と言っているパート社員に、いや2連休した翌日*5に間違いは無いでしょう、と答えながら、とりあえず席を立った。
同時に戻ってきた準社員が休憩室にいなかった、電話してみようと言ってくれていたので、確か前に彼の電話番号を社内のスマホに登録したはずであることを伝えるも、なぜか見つけられず。
自分の無能っぷりに呆れていたら*6、17:06頃、慌てる様子もなく、堂々歩いて現れたバイト生。
遅刻だよ、遅刻!とパートや準社員が歩いてくるソイツに声掛けする。まだ入ったばかりなのでということもあってか、声掛けしている我が課のパート陣、準社員は優しく笑っている。
まあ、さすがに遅刻の謝罪なり、理由なり、言い訳でもなんでもいいから遅刻について自ら切り出すだろうと思いコイツが近づいてくるのを待っていた我輩。
だが、ソイツは、その遅刻だよ!の声が聞こえているのか聞こえていないのか、
「あ、おはようございます」
と、なに食わぬ顔で挨拶*7し、まるで遅刻などしていないかのようにゆっくり腰掛けようとするではないか。
もはや言動が理解できず、我輩が、
「え?遅刻…遅刻だよね?」
と、もしかして実は遅刻してないのか?と混乱しながら訊ねると、
「いや、あー…」
という、よく分からん鳴き声みたいなもんが返ってくる。更に準社員が、
「待って、今日何時出勤?」
と訊ねると、
「え、あー17時…で、す…」
と言う。何だコイツ何でこんな要領得ない返事するんだ!意味分からん!と思っていれば、
「どういうこと?タイムカードは何分に切ったの?」
と立て続けに準社員が訊ねた。
「あー…17時3分です…」
遅刻じゃん!と言う準社員。我輩も内心「遅刻じゃん!」であった。というかあとの3分どこで余裕ぶっこいてたんだコイツ!!!!
もうあまりの意味の分からなさに、呆れながら、
「いや遅刻だから、1分でも2分でも時間過ぎたら遅刻だから普通に考えて」
と我輩が言ったところでようやくソイツは、
「すみません」
と謝った。
「遅刻しそうになったら電話して。てか登録したよね?」
と自分は社内スマホへの登録をミスっておきながら訊ねれば、いつものように、ハイ、と返事だけはいい。前にも遅れそうになったら必ず電話しろっつったやろ!!と思いながら*8、絶対次から電話しろと注意し、すみません、と再度ソイツが言ったところで一旦終了。
だが、ちょっとしてソイツが社内メールを見るために席を立ち、離れた席に座ったのを見た瞬間。
ふと、コイツ何で遅刻したん?せめて理由言えよな、と思った我輩。
しばらくして戻ってきたソイツに、
「何で遅刻したの?」
とそのまま訊いてみた。
そうするとどうだろうか。
「あーいやー…」
と、何を渋っているか答えない。
本当の理由言いたくないならせめて別の言い訳でも考えろや!と腹が立ってきた我輩。ちなみに我輩は気が長くない。なので、とりあえず何でもいいから言い訳しろ、という気持ちで、
「何?寝過ごした?」
と、まあまあ時間的にあり得ない理由を挙げてみた。もう何でもよかった。何でもいいから、遅れた事実と原因をしっかり考え電話しなかったこと含め反省してくれ、今で正さんと後々面倒、と思っていた。だが、
「いや、寝過ごしてはないです」
と、そこはハッキリと言うソイツ。だったら何やねん!!さっさと言えや!!!めんどくせえ!!とは言えないので(ハラスメント的に)、え、じゃあ何?とだけ言いながら、もうこれ以上聞き出そうとも思えず(面倒くさいから)、そのまま返事は待たずに、
「とりあえず、必ず、次から、遅れそうになったら電話して、予定とかで遅れそうになっても」
と再度同じ注意を繰り返した。ハイ、わかりました、すみません、と言うコイツの返事を聞きながら、これがちゃんと叱られてる認識になって次からちゃんとしてくれればいいけどな、と感じつつ注意タイムは終えた。
にしてもだ。
我輩はバイトだとかもしたことはなく、高卒で入社した、いわばぶっつけ本番社会人だったが、それでも、さすがに遅刻がヤベえもんだってことは知っていたぞ。
それは社会人云々ではないだろ。学校だってそうだったはずだ。
遅刻したらめちゃくちゃ慌てるだろ、謝るだろ。時間という約束事が決められていて、それを破るってのは信頼を失うことな訳で、そうなってしまったからには、まずはごめんなさいをせねばならんのよ。バイトと言えどテメエがここで働きたいっつったんだから。
まあ直球に言えば郷に入っては郷に従えだ、それが普通だろ。
一体、若者の中に何が潜んでいるのか。それともコイツが特殊なのか。
正直今日まで、いい感じに覚えてくれいい感じにこなしてくれるだろう、成長してくれたら繁忙期にはありがたいなぁとか考えていた(面倒見るのは準社員にほぼ任せっきりだけど)。
だが、本日コイツの態度を見て。
この非常識なやつが、夏の忙しく暑い時期にキレた客の電話なんか取ったらとんでもないクレームになるんじゃないか、と、我輩は今から怯えている。
それとも。
こんな状態でもいつか成長してくれるんだろうか。
これも我々の教育次第ということだろうか。
ならば。
せめてある程度礼儀、常識が備わってる人間が今度からは入ってきてほしい。正直こんなことまで教えてられない。だって仕事だぞ。プライベートで出会って、コイツ面白いな、ってなる感じとは違うんだぞ。仕事にそんな非常識な人間味は要らん!
そんな結論を導き出してしまった瞬間、
やはり我輩は、気が長く面倒見のいいそんな素晴らしい教育者には一生なれない、
そう改めて感じたのだった。
――退社後――
もしかして、アイツはマジで来たくなかったんだろうか?今の時期めっちゃ楽なのに?
でもそういう問題じゃないかもしれない。というか、やっぱ理由をゆっくり優しく聞き出したほうが良かったんだろうか。もし本当に何か不満や何かがあって、言うことが出来なかったんだとしたら、聞き出して話をしないと駄目だったかもしれない…。
まあ本当に来たくなかったとすれば数分遅刻より数十分遅刻しそうだし、あの歩きっぷりからすればクッソどうでもいい理由である可能性のほうが高いが…。
と、ちょっと反省した。
あと、
報告連絡無しで1分遅刻するより、報告連絡入れて10分遅刻した方が全然マシだからな、と言えばよかった。そしたらいかに電話しない事が問題かを理解させられたかもしれない。
とも思ったが、瞬間、やっぱ言わなくてよかった、と感じた*9。
なぜならば、
我輩の後輩(他課)に、遅刻の電話連絡後の2時間後に出勤するというキ◯ガイ行動をとったやつがいたからである(ちなみに家が遠いわけでもない)。
この時の理由が異常で、落ち着くために風呂入ってた、であった。いや落ち着いてんじゃねーよ慌てろや。つか風呂そんな時間かからんだろ!
そういや、他店舗の方でも、
研修か何かで外出中の新入社員が、本来研修後店に戻り通常勤務のはずが、なぜか研修終わっても全く戻ってこず、普通の移動時間の+1時間ぐらいで戻ってきたと。
話によれば、
電話を入れると、なぜか家に帰っており、理由は、「飲み水を取りに家に戻ってた」
どういうこと!?怖すぎるんだが!
あー…まじで一体若い奴らは何考えてるんだ。
なんかもしかしたら世の中に、コロナ以外のヤバいものが、若者の間で蔓延しているのかもしれないな。
ただし普通に中高年のおっさんでもヤバイやつはヤバかったりするので*10、結局人による、のかもしれない。
また、比率的に若者の方が多く見えるのは、若さゆえの経験値の低さ=擬態が出来ずにヤバさが表面上に見えているだけで、実は中高年にも多くの擬態したヤバイ奴等が隠れ潜んでいる、のかもしれない。
そしてそういう大人ほど若者の比にならない狂気を隠し持っていたり、
そんな事言ってる我輩もなんだかんだその一部だったり、
するんだろうか…。
ということでメン・イン・ブラックは真理をついているのかも、という話であった。
*1:その職種の話は今度しよう。
*2:仕事も閑散期で量がないためやってもらうことも少なく、今のところ特別なことが起きようもないのだ。じゃあなぜバイト入れたんだ、という感じだが一気にパンクする繁忙期へ向けてである。閑散期のうちに入れてゆっくり教えて動けるようにしないと繁忙期になったとき使い物にならないのである。
*3:教育デキるやつが最も上に立つべきである。組織は部品が上手く噛み合って回っているようなものなので、上手く回る部品を多く製造できる製造機=教育者が必要なのだ。我輩は残念ながら無理。
*4:我輩がほぼ放置してしまっているので彼女がバイト生の面倒を見てくれている、ありがたい。
*5:彼は昨日、一昨日と休みであった。2連休明けでシフト見間違いは、もう出勤したくない、と同義である
*6:登録した時、スマホの挙動がちょっとおかしく、一度登録したのに登録されておらず連続で二度目の登録作業をしたのは覚えいている。そこで実際に登録されているか確認までしたのだが…幻だったということか…。
*7:我が社は何時に出勤しても挨拶はおはようである。他の会社はどうなのか気になるところだ。
*8:「本業は学業だから遅れそうになったり急遽休みになることがあっても気にはするな、事前に必ず連絡しろ」とは入ったばっかの時に言っているしそもそも頭数に入れてない。
*9:というかこれを言って意味を理解できるやつは多分そもそもちゃんと連絡入れる。
*10:そういうやつは熱くない鉄、つまり何を言っても変わらないのであまり関わらないほうが身のためである。