ようこそ諸君、我輩はボロボロ皇帝。
黒歴史にも様々ある。
濃度もそれぞれ違う。
濃度レベルは5段階ぐらいに分かれるものだ。
1が、あーやっちゃったあ(>_<)や、恥ずかしい(>_<)、イタい(>_<)ぐらいであれば、
2で、うるせー!とか、クソ!とか、何でだよ!とか、あ゙あ゙!ちげーよ!思わず口走り
3が、あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!と奇声を上げたくなるもの
4は、アババババババ((((((^o^)))))))と激しく身震い
5に、至るとハッハッハッ((((((;;^0^;)))))))と過呼吸に近いものが襲ってくる
これら段階を経て、徐々に言葉を失い(奪われるが適切)、理性では制御できない羞恥と苦痛に苛まれる、それが黒歴史である。
そんな黒歴史は、物質型、体験型に分かれる。
例えば絵や文である。あれは物質型だ。我輩は妙に強いので己が過去残した絵や文を見返した時、ほとんど何も感じないか、せいぜい濃度レベル1ぐらいでとどまる。それは恐らく、今の自分が過去と比較した時ほぼ成長していないか、過去の己が凄いかのどちらかであるためだろう(どう考えても前者だろという話は一旦無しだ)。
また、我輩の場合、物質型は他者との接点が無い状態で生まれてきたものが多いので、羞恥を煽る者が己以外いない。
つまり人にどう思われただろうかという他者視点を考える必要がないのだ。己の現在のものさし、価値観によって左右されるのみである。※ただし、物質型に体験が加わる場合は別(他人に見せてしまったなど)。
だが体験型は違う。
体験型は言わば、他者との関わりによって生まれたもの。体験を通して記憶に刻まれたものであるから、他者の感情、記憶までもを意識する羽目になる。そのため体験型はほとんどの場合においてレベル2以上の濃度であると言える。
我輩は、昨日ふと、体験型黒歴史を呼び覚ましてしまった。
なんでだっただろうか、なんで思い出してしまったのかまったく思い出せないが、思い出した黒歴史だけはずっと脳裏どころか脳表(なんて言葉は無いだろうが)にこびりついている。
それは我輩にとってレベル5相当のものであった。
しかもまさかそんなものを思い出すつもりなど全くなかったので、心構えは一切できておらず。
そんな状態で急にぶつけられた黒歴史。
羞恥が勢いよく倍増し、
あああああああの時あんなことを言ってしまったあああああ…ッ!!ハッハッハッ((((((;;^0^;)))))))ハッハッハッ
このように、レベル5まで一気に駆け上がったそれの、そのあまりに激しいイタみは、心臓を引っ掴んで投げ捨てたくなるほどの衝撃であった。くるしい。
主にこのような尋常ならぬイタさを覚える黒歴史は、
当時、それがさもカッコいいことだと、正解だと、素晴らしいと、ふさわしいと、何かしら盛大に勘違いした結果起こした言動が、
非常に、息もできないほど、大間抜けであったことに、気づいてしまったことを発端に生まれる。
当時の自惚れ感、自分に激しく酔っている感じ(自己陶酔というちょっとカッコいい語感の四字熟語に申し訳ない程、ただただイタい、ベロンベロンバーのくるくるぱーと表現するに相応しい酔いっぷり)、浮かれポンチのウザい勘違い野郎でしかなかった事実、そしてひどくキメェこの感じは…
自分のことをいくら好きなナルシストと言えども耐え難いものがある。本当なら忘れたい。こんな事、過去の己のクソ記憶、思い出してもイタいだけだし、今の自分ならば絶対にあんな事はしない、言わないし、それなら戒めにもならないし、覚え、思い返すだけ無駄、無意味である*1。
ところで、
我輩は、今、その我輩の体感型レベル5の黒歴史について、具体的に口にすること(というか文にすること)をとても悩んでいる。
なぜなら!!
言葉にしてしまうということは!!
事実として認め!!
己の記憶に今よりも深く!!!!
刻み込むことに近いからである!!!!
ちょっともう思い返したくないほどなのに、今この記事を書いているので忘れることも出来ない、なら書かなければいいのに手は止まらないマゾの極み豚野郎な行為!!!!!!
どうせ忘れられない。
実際、年一ぐらいで思い出しているし。
思い出す度に意味わからんほどの衝撃が来る。
ならここに書けばもしかしたら刻みつけることと記憶の反芻で痛みへの一種の慣れみたいな感じで、もしかしたら黒歴史濃度も薄まるかもしれない。
――そんなこと思ってたら3日経過していた(^o^)――。
この記事の続きを書こうとしたら必然的に思い出すので、もはやこの記事が害悪と化してしまっている。アホである。
だがここまで書いたら消しようも無い(もったいない)。
と言うわけで、さっさと腹をくくって書こうと思った。
心臓の上辺りがグワングワンしている。つまり変な緊張により心拍数が上昇しているのだ(興奮とはまた違う)。文字をひねり出すたび、キツい。が、きっと終わる頃にはマシになっていると信じている。
ちなみにこの話は大して長くない。あとつまらん可能性が高いのでご容赦を。
この黒い歴史は、我輩が二十歳か二十歳未満ぐらいの話である*2。
家電量販店員だった頃の話だ。
その日、我輩は家電量販店員らしく接客をしていた。
ときに、めちゃくちゃ家電が好きそうな客がいる。詳しいとかではなく、愛を感じるというか、家電との触れあいを楽しんでいるというか。
我輩は家電が好きなので、そういう人相手の接客はもちろん楽しい*3。
この時に対応していたお客もそういう人であった。その人は我輩より恐らく15ほど年上だったのではなかろうか。
色々と会話をしたのである(その家電について)。こういうのはどうだああだこうだみたいなことを恐らく話しただろう(具体的な内容が思い出せない。というか客の顔も思い出せない。いっそ夢であってほしいが夢では無い)。
比較的長めの接客時間であった。
あまりに楽しく浮かれた我輩は、最後に、何かこの思いを伝えたくなった。
伝えたくなって、どう伝えようか、最後になんと言おうかと、それを短い時間で悩んだ。
悩んでやめれば良かったモノを、
やめなかったのが運の尽き。
黒歴史として刻まれ何年も苛まれる羽目になったのである。
会計などをし、商品を袋へ入れて、渡した我輩。
今しか無いと思った。
彼(お客)が立ち去る直前、我輩は、
「楽しませて頂きました!ありがとうございます!」
そう、言ったのである。
楽しませて頂きました、と…。
おまええええええええええええ!!何目線なんだよおおおおおおおおお!!!!!何でその言葉チョイスしたんだよおおおおおおおあああああああ!!!!!!!!!!!
何で!!こんな!!「おかげで楽しませてもらったぞ」みたいな、王族か魔王か敵キャラが言いそうな感じの上から目線な言葉にしてしまったのか!!!!!つか勝手に楽しみやがって!!
クソ!!バカは黙ってれば良かったのに!!!!!
この言葉に彼がなんと返してくれたかは覚えていない。
というか忘れててくれ、どうか忘れててくれ、立場わきまえずの無礼発言に、嫌な思いをさせなかったかが心配である、マジで申し訳ない。大馬鹿ですまなかった。
「またのご来店~」程度で終わらせたくなかったのは分かる。ふさわしくベストなちょっとイイ感じの言葉で、伝えようとしたのだ。
それが裏目に出た。常識知らずのバカを露呈した。
まず、他の言い回しを無い頭で考えたのまでは覚えている、これじゃない感が凄かったから。だが全く出てこなかった。
だからといって、なぜその言葉でいこうと思ったのか。思いとどまれなかったのか。
それは完全に状況に酔っていたからだ。理性が飛んでいたとも言えるちょっとハイな状況。
だが、せめてもう少し無難な感じの、
「また機会がございましたらお気軽に~」とか、
親しみを込めたかったのなら、
「何かご相談ごとがございましたらいつでも~」とか、そういう系でもよかったのではなかろうか。もう嫌だ。
常識知らずのバカ発言をしてしまったことを、今、打ちながら変な汗をかくほど悔いている。
このときのことを無理に教訓とするならば、
ハイになったときに普段やらないことを勢いでやりそうになったら絶対やめろ
である。
これで我輩の黒歴史レベル5の話は以上だ。
ちなみにレベル5の話がこれだけなのかと言われると恐らくそうじゃない。
思い出せばあるだろう。
だがわざわざ思い出したくはない。
思い出せば、恥とイタみに狂い、ハッハッハッ((((((;;^0^;)))))))ハッハッハッと呼吸をおかしくしながら両手を一人で振り乱すことになる。
なので忘れているモノは掘り返さずにいようと思う。
さて、この話、ここに吐き出したことで濃度は薄まっただろうか。
過去の己を叱責することで、恥は薄れただろうか。
それは時間の経過で分かることだな。
だが、吐き出すか吐き出さないか悩み続けていたときより、ようやく吐き出せて楽にはなれた、ような気がする(まあ脱力に近いだけだがな)。
*1:苦痛を味わうという意味では過去の己の罪に対する罰を現在の己が受けているということかにはなるが、黒歴史を重ねることがそんなに罪なのか、この罰は重すぎる。だが待てよ?我輩が我が歴史を黒と見るか白と見るかということである。これを黒と見たのは我輩自身。ということはこれは我輩の感性によって決められた罪の重さだ、この罰は我輩が我輩を苦しめるだけの自責…。あああっ!頭がイタい!!!
*2:年齢で誤魔化そうとしている、未熟者のドアホだったから許してくり~と言う気持ち。あと我輩は高卒学歴コンプを抱えている、つまり高卒のバカで礼儀作法マナーがなってない人間以下のナニかだったってことで多めに見てくれ。まあそれを加味してもヤバいのだが。
*3:別に接客が好きなわけでは無い。家電を介して、つまり家電と人をつなげる、仲を取り持つような…変態性が増して何言ってるか分からなくなってきたのでこの話は今度にしよう。