目薬は…
高くても安くても変わらん。
はじめまして、我輩はボロボロ皇帝。
テメェ…さては高視力保持者だな!?
と思った諸君。
そんなことはないさ。
我輩は強度近視強乱視、メガネを外せば世界は水彩抽象画、一歩も歩けない、メガネがなければ生きていけない、メガネと一心同体、眼軸長のびのび太。
そういった奴だ。
※メガネユーザーではない諸君のために、近視の世界をお伝えするには、
カメラのピンボケが最も分かりやすいだろう。以下のとおりだ↓
↑これが近視の哀れな世界。
まあつまり、我輩はとても目が悪い。
そんな我輩、去年の3月ごろに異様に飛蚊症が気になり眼科に行った(飛蚊症が気になった原因は、飛蚊症がひどかったわけではなく他に要因があるのだが、その辺はメンタルの弱さを露呈することになって恥ずかしいので割愛する)。
しかも二箇所連続で行った。
一箇所目は口コミが優しい、優しい、優しいのオンパレードな優しい眼科。
二箇所目は家から近くのOptosのDaytona(よみはオプトス、デイトナ、眼底写真撮れるスゲーやつ)があるところ。
なぜわざわざ二箇所に行ったかと言うと…優しいだけではどうにもならん世界があったって事だ。
説明:優しいところは確かに医者は優しいではあるが、目に電灯当てられながら上下左右斜めぐるぐる視線を動かせと言われながらの、検査と言うにはなんとも心許ない診察方法だったので、不安が解消されなかった。この診察のみで約二千円だった、普通だな。にこにこされながら大丈夫大丈夫と言われた、心療内科に来たんだっけと思った。
でまあ、二箇所目の眼科、スゲーやつがあるところだが、今回はそこの話がメインになる。
最初で言っておくと、とても気持ちいい眼科だった。
そう、それはとても、気持ちのいい……
あの日我輩は震えながら眼科へ行った(嘘だ、眠いし面倒だがさっさと終わらせるかと思いながら行った)。
コロナがコロナしだしている頃だ(ダジャレみたいで面白いな)。
その眼科は結構有名で、老舗って言えばいいのか、患者としては爺婆が多めのところだ。割と大きめだと思う。
で、予約は不要なので待ち時間がクソ長いが、そこは分かっていたので別にいいかと思っていた。
確か朝に行って、その時点でも患者は多く、13時に来いとか言われて番号札的なのを渡されたので、一旦家に帰ったかもしれない。それから時間が近づいたのでまた向かった。そこから検査開始までの時間もまあまあ長かった。
待ちに待たされ、それでも気持ちよかった理由。
それは、
「みんな我輩をまるで幼子かのようによしよし扱ってくれた…」
これだ。これに尽きる。
つまり優しかったのだ。一箇所目と引けを取らない、いやむしろここのほうが優しかった。看護師も医師も皆優しかった。
それでいて細かい検査が行えるなんて、最高だ。
大丈夫の根拠が検査にある。
メガネを外しナニも見えずにあわあわおろおろしている我輩に、皆よちよちと優しい言葉をかけてくれる。
その優しい言葉とのギャップかのように、瞳孔開かされたり黄色い目薬を入れられたりオプトスデイトナにべたっと顔を押し付けられたり(ちょっと痛かったりもした、若い看護師さんから痛かったねごめんねと言われた、嬉しかった!!!)、ただひたすら長い検査は、ベルトコンベアに乗せられたかのように止まることなく容赦なくドライに進み続ける。
まるでアメとムチのようなその感覚がたまらなく楽しかった。
※今思い出し補正で更に興奮している、気持ち悪いが許してくれ。
※ちなみにオプトスは撮影時のフラッシュがすごい、検査のために瞳孔が開かれているので撮影後の残像は大変なことになるがそれでも楽しかったし、これを受けに来たようなもんだったので嬉しかった。
とまあ、このように気持ちいい(検査)時間は無事終了し、最後に多分若めの医師と看護師2,3人待ち受ける診察室的な場所に誘導された我輩。
最終的に写真など見せられ、
「大丈夫、近視で目が長くなってて網膜は薄くなってるけど、問題ないので」
と検査結果を告げられながらなんやかんや軽く話、ホッとしたのを覚えている。
それから最後に、なんだかよくわからんがカッコいい検査機械にもう一度顎を乗せろと言われ、眩しい光を当てられつつ、
「でもひどいドライアイだから目薬出しておくでござるよ」
と言われた処方されたのが、
ヒアロンサン点眼液0.1%
目薬だ。
我輩は実際ドライアイに悩まされていた。
目がもうシパシパしてどうにもならないのだ。で、ちょっと高めの目薬を買ったりもした。高いものだと千円超えるだろう。あれは効果ないことまやかしの如しだ。
(しかもクールとかいうただのドM仕様が溢れかえっているので、一体ナニをどうしたらいいのかわからんかった。ドライアイで探すとコンタクト用ばっかだしな。我輩メガネなんだが!?!!?)
そんななか処方された点眼薬6本に我輩は、激しい期待感を抱いていたのだ。
病院がくれるおクスリなんだからすごいんでそ、なんか容器もおクスリ感すごいね、きっとすごいんだね。
と、よくわからんけど凄そう、といった認識である。
実際、コイツは凄かった。
今まで目薬探しに悩んでいたのが嘘かのように、目が軽くなった。
目が軽くなるってなんやねんと思われそうだが、本当に重かったのだ。
仕事中、特に勤務時間後半、シパシパ、開きづらい、ゴワゴワ、みたいな…言ってしまえば起きてるのに目だけ寝起きになったみたいな状態が発生し酷く疲れるのだ。
しかも特に左目がそうなっていたような気がする、片目が半目みたいな状態だな。最悪だ。
その状態で運転して帰らねばならんわけだからキツかった。なんでさっさと眼科行かなかったんだと言われそうだが、眼科に行って改善するようなものだと思わなかったというか、むしろ目薬変えたら改善すると、眼科レベルじゃないと思っていたので、眼科に行こうなどと全く思いつかなかったのだ。
調べていたのは目薬のことだけだ。アホなのは許してくれ。
ちなみに検査と処方されたクスリでトータル5000円程であった。
色々満足して目薬処方にも喜んでおりその時安く感じていたが多分普通だろう。
恐らく検査が無ければ、再診なら更に安いはずだ。
※はずというのはあれから二度目の受診をしていないからである。
行こうと思うが面倒で行っていないのと、コロナの関係もあってだな…(コロナの関係というのは今では言い訳の常套句だよな)。
もう再診時期過ぎている感はするが、もしまた行ったら報告しよう。
というわけで、気持ちのいい対応をしてもらい効果のある目薬をもらえるのなら、もう高い目薬なんて買わずに眼科に行こうと思った次第である。
んー、まあよくよく考えたら人工涙液のソフトサンティアだとかでもいい気はするが。
その方が普通に考えたら安いか?再診で処方されてないからはっきりと言えないのが無能過ぎるな、すまん。
だがこれだけは言える。
諸君、ドライアイ改善を期待して、
高い目薬に安易に手を出さないほうがいい。
そして、
高い目薬のすごそうなパッケージに惑わされないように。
ああ、あと、これを忘れていた。
飛蚊症なら迷わずOptosのDaytonaがある眼科に行ったほうがいい。
その方が検査もしっかりしてもらえてよいぞ。
我輩からのアドバイスである。